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原油先物に投資する方法(CFD解説)【2022年原油価格高騰中】

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原油価格暴騰は投資のチャンス?

主婦
原油投資ってどうやってすればいいのですか?

 

投資軍師かんべえ
おすすめはCFDでレバレッジを低く始めることですよ。この記事で解説していきます。

 

 

本記事の内容をさらっと解説!

 

原油価格暴落は投資のチャンスか?投資歴7年のワタクシかんべえが検証及び原油先物に投資する方法をご紹介。

  • 2022年3月原油価格高騰中⇒ウクライナ情勢もあり原油価格が7年ぶりの高値1バレル100ドルまで上昇中!
  • 2020年3月コロナショックの影響により原油価格が一時20ドル割れとなるほどの大暴落、その後、現在は100ドルへ回復中
  • 買いのチャンスか?⇒原油先物価格の高騰が続くという前提で行くと、今からでも買うという選択肢もあり
  • 2020年3月の原油価格暴落の理由⇒原油価格暴落の原因はコロナショックにより中国の需要が減少。にもかかわらず、ロシア・サウジが減産を拒否し、米国を困らせるために増産をしたため。(⇒原油価格暴落の理由へジャンプ
  • 今後、原油価格は高騰し続けるのか?⇒長期チャートを見ても高値圏、安値圏は数年の周期で来ています。ロシア情勢が落ち着いたとしても、しばらくは高値圏が続きそう。(⇒原油価格の見通しへジャンプ
  • 原油に投資する方法⇒原油に投資する方法としてはETFやCFD等がある。
    (⇒原油先物に投資する方法へジャンプ
  • ETFよりCFDがおすすめ⇒「コスト」「24時間取引ができる」「レバレッジをかけれる」点から原油先物に投資する方法としてはCFDがおすすめです。
    (⇒CFDで原油先物に投資する手順へジャンプ
    (⇒価格調整差額の解説へジャンプ
  • CFDはFXの商品バージョンです。空売り(ショート)も可能です。
  • CFDでおすすめの証券会社はGMOクリック証券CFD口座です。株口座ではなくCFD専用の口座が必要です。
    (⇒原油投資におすすめの証券会社へジャンプ
  • 原油ETFのデメリット・原油ブルの上場廃止のリスク等も解説
    (⇒原油ETFの各銘柄解説へジャンプ

 

原油先物堅実投資法(初心者向き)は以下の画像からジャンプできます/CFD原油先物堅実投資法
>>原油先物堅実投資法へジャンプ(初心者向け)<<

ども。投資軍師のかんべえです。

原油価格が上がってきています。

2020年3月の原油先物カ価格がマイナスになるという記録的な暴落はありましたが、その後は上昇。2022年3月には7年ぶりの高値1バレル100ドルを突破しています。

そこで、今回は原油に投資する方法に焦点あてて検証してみたいと思います。

※結論としては原油先物に投資する方法としては、コスト面からも、24時間取引ができるという点からも、ETFよりCFDです。

GMOクリック証券CFD口座で原油先物に投資するのがおすすめです。
(⇒CFDおすすめ口座へジャンプ

以下、詳しく解説していきます。

目次はこちら

原油先物価格が高騰している理由と投資方法まとめ

原油先物に投資する方法

当記事、長文となってしまっていますので、改めて、先に簡単に原油価格が2020年に暴落した理由と2022年高騰している理由、投資する方法についてまとめておきました。

原油先物価格暴落理由と高騰理由と投資方法

 

  • 2020年原油価格暴落はロシア・サウジ減産拒否によるもの
  • 2022年石油産出国ロシア情勢が悪化、取引規制もあり、原油の供給量が減っていき、原油先物価格が高騰。また、リスクオフ時には商品先物に資金が集まる傾向。
  • 原油先物に投資する方法としては主にETFとCFDがある
  • コスト面からも24時間取引できる点からもCFDがおすすめ
    (⇒CFDがETFよりおすすめである理由へジャンプ
  • CFDは証拠金取引、レバレッジ、価格調整の理解は必須
  • CFD口座はコストの安さ、最小取引単位からもGMOクリック証券がおすすめ
    (⇒CFDおすすめ口座へジャンプ

また、原油先物に投資する主な方法として「ETF」と「CFD」がありますが、両者を比較した表は以下の+ボタンで見ることができますので参考に。

【原油投資方法 CFD VS ETF まとめ】

投資法CFDETF
概要CFD(差金決済取引)で原油先物に投資ができる。原油先物価格に連動する上場投資信託。
メリット・24時間取引可能
・レバレッジ20倍までかけれる
・コストが安い
・信託報酬等がない
・原油先物に直接投資なのでわかりやすい
・少額から投資可能
・通常の株式と同じように取引できる
・少額から投資ができる
・現物投資のため元本以上の損失はない
・ダブルブルやベア等、様々な銘柄がある
デメリット・CFDの理解が必要
・レバレッジをかけるとハイリスクトレードになる
・取引の仕方によっては元本以上の損失が出てしまう
・長期保有は安全ではない(価格調整の理解が必要)
・24時間取引ができないので深夜時間帯に原油価格が大変動したとき取引のチャンスを逃す
・値幅制限もあるので、1日だけ原油価格が高騰するようなことがあったとき、制限以上利益を得れない
・連動指標がわかりにくい
・長期保有が安全そうに見えるが実は危険
・コンタンゴの理解も必要
・信託報酬等の維持コストがかかる
総評原油投資をするならおすすめはCFDです。24時間取引ができますし、コストも安く、原油先物に直接取引ができるのでわかりやすいです。CFDはFXの商品バージョンという感じで決して難しくはありません。原油に投資するなら、CFDをマスターしておきましょう。通常の株口座で取引ができるので取引はしやすいです。ただ、連動指標がわかりにくかったり、信託報酬がかかったりと、コスト面でもあまりおすすめできません。特に日本の取引時間帯でしか取引ができないので、時間外に原油価格が一時的に高騰した場合等、利益を得るチャンス逃してしまいます。
おすすめ口座GMOクリック証券CFD
DMM CFD
松井証券
評価★★★★★
(原油投資方法まとめ CFD VS ETF)

また動画でも解説していますので参考までに
⇒原油先物価格暴落の理由と原油先物に投資するおすすめの方法

では、以下より読み進めていきましょう。

2022年3月:原油先物価価格上昇中! 1バレル100ドル突破!

まずは、原油先物チャートを見てみましょう。

原油先物価格チャート2022年3月(参照元:Chart Park 原油先物

2022年3月、ロシア情勢の影響もあり、1バレル100ドルを突破しています。7年ぶりの高値を更新しています。

2020年原油価格大暴落した原因とは?

2020年3月~4月、原油価格が下落しています。

原油先物価格チャート 大暴落中
(参照元:Chart Park 原油先物

1バレル20ドル台でへの大暴落です!

2016年以来の大暴落。そして、20ドル台は20年ぶりの大暴落です。

コロナショックもあり、市場はパニックとなっています。

(ちなみに2016年の大暴落はシェールガス革命、ISISの資金源を断つために増産して原油価格を絶つため、などの理由がありました。)(⇒シェール革命とは?

主婦
すごい暴落ですね!
投資軍師かんべえ
1バレル20ドル割れは20年ぶりです。そのため多くの投資家から注目が集まっています。

※ちなみに原油先物価格チャートWTI原油先物です。

現在,米国を中心とする北米にはWTI原油,欧州には北海ブレント原油,更にアジアにはドバイ原油の三大市場がある。WTI原油は,米テキサス州産とニューメキシコ州産
の原油を指す.(参考:中国人民元建ての上海原油先物取引の現状と将来展望

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原油価格が暴落した理由とは?

原油価格暴落理由

原油価格が暴落している理由ですが、とてもわかりやすいツイートがありましたので、拝借させていただきました。

コロナショックが発端⇒サウジアラビアの減産拒否 が原因です。

原油価格暴落の流れ
  • コロナショック中国に影響
    コロナショックの影響で中国が原油の輸入をストップ。
  • OPEC減産提案

    中国の輸入が減ってしまうと、原油は供給過多になってしまい、原油価格が暴落するので、OPECが減産を提案。

  • ロシアが減産を拒否
    しかし、ロシアはOPECの減産要請を拒否。対米シェールガスへの対抗措置とも(参考:ロシアの原油減産拒否の標的は米シェール業界
  • サウジアラビアも同様に減産拒否
    ロシアの減産拒否に切れてサウジアラビアも同様に減産拒否。

    参考:原油価格(WTI)が25%以上の暴落、サウジアラビアの増産方針が引き金

  • 原油価格が大暴落
    中国の原油需要がなくなるなか、供給は変わらずとなり、供給過多となり原油価格は大暴落。

このような流れで原油価格は暴落しているようです。

また、減産拒否は米国のシェール革命との価格競争も絡んでおり、今後も混乱が続きそうです。

参考:「逆ギレ」サウジは米国に「戦争」を仕掛けている(東洋経済)

そもそも原油産出国ランキング1位はアメリカとなっていますが、これはシェールガス革命によるもの、ロシア・サウジアラビアの減産協定によるものが大きいです。

石油産出国ランキング世界のエネルギー情勢の長期展望: シェール革命を超えてより抜粋)

このように2015年から米国は石油産出量がトップになっています。

石油の需要ランキング世界のエネルギー情勢の長期展望: シェール革命を超えてより抜粋)

今回のコロナショックで原油の需要が減少、原油価格が下がっていきましたが、そこで、さらにロシア・サウジアラビアは減産を拒否し、原油価格を下げてきました。

これは、米国に経済的にダメージを与えることも意図にあると考えられます。

投資軍師かんべえ
ロシア・サウジの減産拒否が原油価格暴落理の理由です。

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原油価格高騰中!今からも買いのチャンスか?今後の見通し

原油価格の見通し 買いのチャンスか?

では、原油価格は今後どうなっていくのか?

原油先物チャートを改めて見てみましょう。

原油先物価格チャート10年

(参照元:原油先物長期チャート:楽天証券

2020年3月の大暴落後、底打ちし、しっかりと回復してくれています。

そして、現在のロシア情勢もあり、高値圏を推移しています。

ただ、歴史的に見ても下がっては上がるを繰り返すチャートとなっています。

今から買うべきなのか?これは非常に難しいのですが、歴史的に見ても高値圏が続く可能性が高そうです。

高値圏が続けば、後述しますが、原油ETF等は価格を上げていきます。例えば、1バレル100ドルでずっと続いたとしてもETFは上がっていくでしょう。(バックワーデーション)

ただ、ロシア情勢が一気に好転した場合等、原油価格が暴落する可能性ももちろんあります。

また、下がったタイミングで、またしっかりと買えるように買える準備をしておくことは大事です。

ですが、後述しますが、原油価格先物チャートは毎月価格調整を繰り返した結果のチャートです。底堅い堅実なチャートでは決してありませんのでご注意を。
(⇒価格調整差額の解説へジャンプ

原油価格今後の見通し

 

  • 原油価格は高騰が続く可能性が高そう
  • 高値圏が継続するのであればETFやCFDは今からでも買い。高値圏が続けば続くほど価格は高まっていきます。(バックワーデーション)

※原油価格見通しに関して参考としたサイト・ニュースは以下にまとめています。(+ボタンで開けます。)

原油価格見通しに関する情報を見る

その他、原油価格の見通しに関する参考情報、ニュースは⇓にまとめていますので、必要に応じて参考にしてください。

原油価格の見通しに関する参考情報・ニュースリンク

 

では、原油に投資するにはどうすればいいか?

以下、具体的に原油先物に投資する方法を見ていきましょう。

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原油先物に投資する方法

原油先物に投資する方法

では、原油先物に投資する方法を解説します。

原油先物に投資する方法は以下の通りです。

主に以上が挙げられます。

最もおすすめなのが「CFD」で原油先物を買うという方法です。

CFDはFXの商品先物バージョンです。

決して難しいことはなく、株取引のように取引することが可能です。

ETFと違い

  • 「信託報酬がない」
  • 「早期償還リスクがない」
  • 「24時間取引ができる」
  • 「レバレッジをかけれる」
  • 「空売りもできる」

というメリットがあります。以下、詳しく見ていきましょう。

 

主婦
原油に投資する方法はCFDとETFがあるんですね。
投資軍師かんべえ
そうです。中でもCFDがおすすめです。私もCFDで原油先物に投資しています。
主婦
CFDってなんだか難しそう・・・。
投資軍師かんべえ
CFDはFXの商品バージョンのようなものです。決して難しくはありませんので原油に投資したいならぜひ勉強していってくださいね。

CFDで原油先物に投資する方法

CFDで原油先物に投資する方法

CFDで原油先物に投資する方法を解説します。

CFDとは差金決済取引の略称です。

原油等の商品先物、VIX先物、株価指数先物など、あらゆる商品をレバレッジをかけて取引することができます。

FXの商品バージョンという感じです。

原油先物はGMOクリック証券CFD口座で取引することが可能です。
(GMOクリック証券の株口座ではなくCFD専用の口座が必要となります。)

GMOクリック証券CFD取扱銘柄(引用元:GMOクリック証券CFD取扱一覧より)

CFDであれば上記の図表のように原油や金、天然ガス等も取引可能です。

そして、CFDであれば、FXのようにレバレッジ(20倍まで)をかけることができますし、空売り(ショート)も可能です。

注文画面を見てみましょう。

原油先物注文
(GMOクリック証券CFD口座 原油先物注文入力画面)

このように株やFXと同様に価格を指定して、指値注文が可能です。

取引単位は×10です。

つまり、原油先物価格が100ドルなら、その×10、1000ドルから取引ができるというわけです。

1回の取引単位が約11万円になります。※1ドル110円と仮定

主婦
約11万円から原油投資ができるんですね!
投資軍師かんべえ
正確には原油価格が1バレル100ドルの時に、レバレッジ1倍で必要な資金が約11万円ということです。

 

また、CFDはETFと違い信託報酬が無いのがメリットです。

そして、CFDはETFと違い24時間取引ができるのも強みです。

ただ、実質コストとなるスプレッドや、価格調整差額については理解しておいた方が良いでしょう。

簡単にまとめますと以下の通りです。

CFD解説まとめ

 

  • CFDはFXの商品先物バージョン
  • CFDはレバレッジを20倍までかけることができる
  • FXや株と同じく指値注文が可能
  • FXと同じく空売りも可能(ショート)
  • CFDなら24時間取引可能
  • ETFと違い信託報酬等のコストがなくおすすめ
  • スプレッド:買値と売値の差。手数料が無料のかわりにCFDやFXでスプレッドが実質コストとなる。約0.1%の負担額。
  • 必要資金:レバレッジは20倍まで。レバレッジ1倍なら約11万円前後で取引可能(原油価格100ドル前後の場合)
  • 価格調整差額について:原油先物チャートは「先物」のため、毎月次の先物に乗り換えている。一見、底堅く見えるチャートも、毎月価格調整をしているので、長期ナンピン買いは痛い目を見る場合も。逆のバージョンもあり。
    (⇒価格調整差額の解説へジャンプ

 

主婦
CFDはFXの商品先物バージョンという感じですね

 

投資軍師かんべえ
そうですね!

 

主婦
株の注文と同じく指値注文ができて、24時間取引可能なんですね。

 

投資軍師かんべえ
そうです。また口座資金の20倍まで取引ができます。レバレッジをかけるといいます。

 

主婦
レバレッジをかけないとしたら約11万円(1バレル100ドル前後)から取引ができるんですね。

 

投資軍師かんべえ
そうですね。

 

主婦
手数料はなくて代わりにスプレッドがコストとなる。

 

投資軍師かんべえ
そうです。あとは価格調整についても、以下のタブからしっかりと勉強してみてくださいね。

 

以下、詳しく解説していますので必要に応じて参照してください。

CFDの実質手数料となるスプレッドとは?

CFDの実質手数料となるスプレッドとは?

⇒CFDでは買値と売値の差であるスプレッドがコストになります

GMOクリック証券のCFD口座では取引手数料は無料です。

GMOクリック証券CFD口座の手数料
GMOクリック証券CFD公式サイト手数料より抜粋)

その代わり、スプレッドというものがあります。

原油先物CFDスプレッドGMOクリック証券公式スプレッド一覧より抜粋)

売値(BID)と買値(ASK)との価格が異なっています。

売値が122.66ドルで買値が122.69ドル、差が0.03ドルとなっています。

これがスプレッドです。

つまり、今、原油先物を買ってすぐに売ると、0.03ドル損をすることになります。これがコストとなります。

0.03ドルのスプレッドを3pipsといいます。(pipsとは?

わかりやすく、仮に原油先物が100ドルだった場合、0.03ドルですので、手数料負担率は0.03%ということになります。

取引コストはかなり低くなっています。

通常の株式の取引手数料は金額によっては、数百円~数千円しますので、条件によって比較が難しいですが、取引コストは先物ETFと比べると安いケースが多いですね。

ただ、このスプレッドは固定ではありません。

GMOクリック証券CFDスプレッドに関するQ&A
GMOクリック証券CFD公式 スプレッドQ&Aより抜粋)

このスプレッドは需給のバランスよって影響をうけます。

ですので、価格大変動時はスプレッドが大きく広がる可能性があります。

その場合、注文の方法によっては予想以上にコストがかかりますので注意が必要です。
(後述しますがレバレッジを低く指値注文がおすすめです。)

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CFDはいくらから原油先物に投資ができる?

CFDはいくらから原油先物に投資ができる?必要資金・レバレッジについて

⇒GMOクリック証券なら×10が取引単位です。つまり原油先物価格が100ドルなら×10の1000ドル単位で取引ができます。レバレッジは20倍までかけれるので、レバレッジを最大にかければ50ドルから取引は可能です。(レバレッジは1倍~2倍がおすすめ)

続いて、CFDで取引する場合、いくらから原油先物に投資ができるのか解説します。

まず、レバレッジについて理解しておきましょう。

CFDのレバレッジ一覧
(CFDのレバレッジ規制一覧)

CFDはFXと同じくレバレッジをかけることができます。

  • 株式CFD:レバレッジ5倍
  • 株価指数CFD:レバレッジ10倍
  • 商品CFD:レバレッジ20倍
  • バラエティCFD:レバレッジ5倍

といった感じです。

そして、原油先物は「商品CFD」になりますので、レバレッジは20倍までかけることができます。

「レバレッジ20倍までかけれる」というのは、口座に預けた資金の20倍まで取引をすることができるということです。

仮にCFD口座に10万円入金したら、20倍の200万円分まで注文可能です。

しかし、レバレッジをかければかけるほど、当然、リスクは高くなります。

そして、CFDでは「最小取引単位」も銘柄ごとに決まっています。

GMOクリック証券商品CFD一覧

GMOクリック証券CFD最小取引単位より抜粋)

原油先物は「CFD価格の10倍」となっています。

ですので、1lot(単位)が×10になると考えると良いでしょう。

では、原油先物はいくらから取引ができるのか?

現在の先物価格を100ドル、1ドル110円とした場合

100ドル×110円×10(1lot)=110,000円

1回当たりの取引額が110,000円となります。

レバレッジは20倍までかけることができますので

110,000円 ÷ 20 = 5,500円

レバレッジを最大にすれば約5,500円から始めることができるというわけです。

ただ、レバレッジ20倍もかけてしまいますと、ハイリスクすぎます。

後述しますが、おすすめはレバレッジ2倍以内、ないし、1倍です。

とすると、現在の原油価格であれば、リスクを抑えても10万円前後から始めることができるというわけですね。

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原油先物の価格調整差額について

原油先物の価格調整差額について

⇒「先物」は毎月、期限が先のものに乗り換えをしていきます。期先のものの価格が高ければコンタンゴ、低ければバックワーデーションの価格調整がされます。

また、CFD等の先物に投資するに当たり、理解しておく必要があるのが「価格調整差額」です。

では、改めてWTI原油先物長期チャートを見てみましょう。

原油先物価格チャート2022年3月
(参照元:WTI原油先物チャート Investing.com

現在、高騰しています。長期的に見ますと、天井も120ドル前後、底も2020年の一時的なマイナス価格は起きましたが、基本的には底堅く見えます。

過去20年を見ても20ドル割れあたりが最安値ですので、暴落しても長期的にずっと保有し続ければ勝てるように見えます。

しかし、これは先物価格です。

先物というのはある一定の日の価格を予想するものです。

つまり、その先物の限月が来れば決済し、また次の先物に乗り換える必要があります。

このとき、期限がくる期近の先物の価格と、期先の価格には差があります。

概ね、価格が低い時は、期先の価格は高くなります。(コンタンゴ現象

なぜなら、価格が低い場合、将来は回復している可能性が高いと予想されるからです。

一方、原油価格が高騰している場合は逆に期先の価格が低くなる可能性が高いです。(バックワーデーション現象

なぜなら、原油価格があまりにも高い場合、今より将来は下がる可能性の方が高いと思われるからです。

つまり、原油先物価格が一見底堅く見えますが、実はこれは価格調整が繰り返された結果なわけです。

具体的にGMOクリック証券の価格調整の履歴を見てみましょう。
※価格が安い時2016年

原油先物価格調整 2016年
(原油先物価格調整2016年)

例えば、原油価格が暴落した2016年を見てみましょう。

2016年3月では価格調整として

期近 31.15 ⇒ 期先 33.41

このよう形で、価格調整されます。

その結果

買いポジションには +2.26ドル×10

売りポジションには -2.26ドル×10

含み損益が動き

そして

買いポジションには -2.26ドル×10

売りポジションには +2.26ドル×10

価格調整差額として計上されます。

期先の先物に乗り換えただけですので、実質損益には影響ありません。

ただ、価格は33.41となります。

その後、また、原油価格が下がり、30になった場合。

買いポジションの含み損はさらに増えます。

そして、また次の月で30⇒33

といった感じで、価格調整がされていきます。

もし、長期的に原油価格が低迷した場合

3月:30⇒33 その後、33⇒30まで原油価格下落(実質価格27)

4月:30⇒33 その後、33⇒30まで原油価格下落(実質価格24)

5月:30⇒33 その後、33⇒30まで原油価格下落(実質価格21)

6月:30⇒33 その後、33⇒30まで原油価格下落(実質価格18)

このような感じで、価格調整が続く可能性があります。

仮に2月で30ドルで原油先物を1lot買っていたとしましょう。

するとどうなるか?

6月までコンタンゴが続くとなると、実質の含み損は原油価格が18ドルまで下落した状態に相当するわけです。全く底堅くないわけです。

原油先物価格の長期チャートを見ますと、一見20ドルあたりで底堅く見えますが、実際は何度も価格調整を繰り返した結果なわけです。

一方、逆も同じで、天井も120ドルくらいと思って長期空売りをすると痛い目にあいます。

原油価格が長期間高止まりすると、ずっとバックワーデーションを繰り返しますので、実質は天井がないくらい損失が出てしまうわけです。

この点、先物に投資するにあたり理解しておく必要があります。

では、2022年、実際にバックワーデーションが起きているので見てみましょう。

原油先物価格調整 バックワーデーション解説
(原油先物価格調整2022年)

2022年では逆の状況が起きています。

期先の価格の方が安い価格、バックワーデーションが起きています。

現在の価格が歴史的に見ても高い場合は、1ヶ月先は安くなっているだろうと考えるのが通常なので、価格が安くなっているというわけです。

先ほどの事例と同様に原油価格が高値圏維持していた場合

2月:93⇒90 その後、90⇒93まで原油価格上昇(実質価格96)

3月:93⇒90 その後、90⇒93まで原油価格上昇(実質価格99)

4月:93⇒90 その後、90⇒93まで原油価格上昇(実質価格102)

原油先物チャート上は90ドル~93ドルで動かないように見えますが、実際はどんどん上げているということになります。

2月に原油先物をCFDで買っていた場合、102ドルまで上がったと同様の利益が出ることになります。

逆に空売りした場合は損が膨らんでいきます。天井が固いと思って空売りし続けるのも危険ということですね。

ちなみにETFにはこのような価格調整が具体的には行われません。

ですが、しっかりと株価には反映されています。

上述した通り、例えば「原油 ダブル・ブル ETN(2038)」も株価を見ていただければ、原油先物チャートと比較しても大きく下落しています。

これは下落トレンドが続くことによる価格調整の影響も株価に反映されているというわけです。

また、これははコンタンゴによる価格調整もありますし、信託報酬もあります、また、指数先物はレンジ相場でも下落する傾向があります。

参考:【レバレッジETF減価編】SPXLリスクコントロール・ポートフォリオ

ちょっと難しいのですが、わかっていただきたいことは

ずっと持っていればいつか勝てるなんてことはない

ずっと空売りすればいつか勝てるなんてことはない

ということをご理解いただきたいです。

一見、チャート上底堅くでも実際は底なしになり得ますのでご注意を。

また、逆に天井も堅く見えますが、それも価格調整の結果ですのでご注意を。

期先の原油先物価格は「Crude Oil Futures Quotes」で確認できますので参考に。

主婦
原油価格が低い時はコンタンゴが起きて、高い時はバックワーデーションが起きやすいんですね。
投資軍師かんべえ
そうです。原油価格が通常より低い場合、遠い将来の価格は今より高いと思うのが通常ですよね?なので期先の価格が高くなるわけです。これをコンタンゴと言います。
主婦
原油先物価格のチャートが底堅く見えるのはそのためなんですね。
投資軍師かんべえ
はい!原油価格の低迷が続くと毎月コンタンゴが起きるので、原油価格が下がっては上がるというのを繰り返すことになります。そのため底堅く見えますが、コンタンゴが続く中で長期保有すると価格調整でマイナスがどんどん膨らみますので注意が必要です。

 

※2020年4月原油価格低迷に伴い、大きなコンタンゴが発生しました。

2020年4月は19ドル⇒26ドルの大きな価格調整が発生しました。

原油先物価格の低迷が長く続くと、長期保有は危険です。

レバレッジ1倍でも長期にわたるとロスカットの危険はあります。

詳細はサブブログ「原油先物CFDの価格調整解説(20ドル⇒26ドルのコンタンゴ)」を参考に。

動画でも解説していますので参考に。

 

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空売りも可能

CFDなら原油先物空売りも可能(ショート)

CFDであれば売りから入ることもできます。いわゆる空売りです。

上級者向けにはなりますが、CFDは空売りもできるのもメリットです。

2020年4月は原油価格がマイナスになる等、暴落が止まりませんでした。

また、2022年3月時点、かなり高止まりしています。

そこで、空売りをすることで利益を得ることも可能です。

ただ、もちろん、空売りもリスクが高いです。

急に反発し、高騰すると、ロスカットしてしまうというリスクは当然あります。

また、上述した通り、原油先物価格が高値の場合、バックワーデーションが起きますから、長期的に高値圏が続くと、含み損がどんどん増えていくことになりますので、注意が必要ですね。

CFDで原油先物に投資するメリット・デメリット

CFDで原油先物に投資するメリット・デメリット

以上、CFDでの原油先物投資について解説しました。

CFDのメリットしては

  • 取引手数料無料
  • 信託報酬がない
  • 償還(上場廃止)の可能性もETFよりずっと低い
  • レバレッジも20倍までかけれる
  • 24時間取引ができる
  • 空売りもできる

といったメリットがあります。

特に24時間取引ができる点は重要です。

原油先物ETFであれば、日本時間の9時~15時でしか取引ができません。ですので、取引時間以外の夜間で原油価格が急騰しても翌朝にならないと決済ができません。

翌朝になれば原油価格の高騰が落ち着いてるケースがあり利益を逸する可能性があるわけです。

その点、CFDであれば、24時間取引ができますので、指値で高値に設定しておいてほっておけば、気づけば夜間に約定している可能性があるわけです。

利益を得るチャンスを逃さないという点からもCFDがおすすめですね。

一方でデメリットしては

  • CFDに馴染みがない
  • 価格調整を理解しておく必要がある
  • レバレッジをかけれるためハイリスクなトレードも可能

といったところです。

ただ、価格調整については原油先物ETFでもかかってきますので、いずれにしても先物に投資するのであれば理解しておく必要があるでしょう。

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CFDでおすすめの証券会社は?

CFDでおすすめの証券会社は?

CFDでおすすめの証券会社はGMOクリック証券CFD口座です。

⇒GMOクリック証券CFD口座開設はこちら

  • スプレッドが狭い
  • ×10倍から取引ができる
  • 取引がしやすい
  • サポートが充実している
  • 米国viや米国株等、他の商品も充実している

以上の点から、GMOクリック証券がおすすめです。

証券会社の選び方については、CFD口座各社比較表の項目で詳しく解説していますので参考に。

⇒おすすめCFD口座各社比較へジャンプ

 

主婦
CFDについて理解が深まりました!でも実際にどうやって取引を始めればいいのですか?
投資軍師かんべえ
具体的な注文方法も株やFXとほとんど同じです。初心者の方向けにCFDで原油先物を注文するまでを以下で図解で解説していますので参考に。

 

⇒(初心者向け)CFDで実際に注文する方法へジャンプ

原油先物ETF(上場投資信託)で投資する方法を解説

原油先物ETFで投資する方法

投資軍師かんべえ
続いて原油先物価格に連動するETFについて解説します。

 

主婦
CFDと違って通常の株口座で取引できるんですね。

 

投資軍師かんべえ
そうです。ただ、24時間取引ができない。信託報酬がかかる等。デメリットもありますので注意が必要です。

 

原油先物に投資する方法としては上述した通りCFDがおすすめです。

ただ、原油先物価格に連想するETF(上場投資信託)で投資する方法もあります。

上述の通り、ETFは信託報酬がかかり、また、日本の取引時間でなければ取引ができず、取引のチャンスを逃す可能性も高いという点からあまりおすすめはできません。

ただ、通常の株式口座で取引ができます。その点は取引が始めやすいでしょう。

CFDがどうしても難しい場合はETFで投資することも選択肢の一つです。

国内ETF(上場投資信託)で、原油先物価格に連動する銘柄は以下の通りです。

ETFは上場投資信託の略で、通常の上場株式と同様に証券口座から売買することができます。

1株単位で買えるものが多く少額からも投資可能です。

特徴を簡単にまとめますと以下の通りです。

銘柄連動指標株価レンジ売買単位信託報酬特徴おすすめ度
WTI原油価格連動型上場投信(1671WTI原油先物直近限月の清算値を円換算2,000円~6,000円1口0.85%連動指標も「WTI原油先物直近限月」とわかりやすく人気の原油ETF。
★★
ETFS WTI原油上場投資信託(1690)
Bloomberg Crude Oil Subindex(原油商品指数)1,000円~3,000円10口0.49%出来高が少なくスプレッドが広がるので注意
NOMURA原油インデックス上場 (1699)
NOMURA原油ロングインデックス(円換算)200円~1,000円10口0.50%信託報酬年0.50%は安い。
野村が気になるがこちらも人気。
★★
原油 ダブル・ブル ETN(2038)日経・東商取原油レバレッジ指数300円~14,000円1口0.8%一番人気のレバレッジ型原油ブル。
ハイリスクハイリターン向け。
原油 ベア ETN(2039)日経・東商取原油インバース指数8,000円~20,000円1口0.8%こちらは原油先物ベアETF
原油価格が下がれば価格が上がる逆の指標
(原油先物ETFまとめ)

では、それぞれ見ていきましょう。

細かい説明になりますので不要な方はまとめ表のみチェックして次へ進んでください。

WTI原油価格連動型上場投信(1671)の解説

①WTI原油価格連動型上場投信(1671)

まずは「WTI原油価格連動型上場投信(1671) 」です。

連動対象指標は「WTI原油先物直近限月の清算値を円換算で表示した価格」です。
Crude Oil Futures Quotes – CME Group

  • 信託報酬は0.85%
  • 1口単位での取引
  • 上場日は2009年8月3日

では、チャートを見てみましょう。

WTI原油価格連動型上場投信(1671)チャート
(参照元:WTI原油価格連動型上場投信(1671) Yahoofinance)

WTI原油先物に連動するETFです。

2020年の大暴落で株価は1,300円以下まで下がっていますが、現在は2500円くらいまで回復しています。

WTI原油価格連動型上場投信(1671)株価

(WTI原油価格連動型上場投信(1671)の株価 2022年3月11日時点)

出来高も多くに人気の銘柄です。WTI原油先物価格を連動指標としており分かりやすいです。

ただ、信託報酬が0.85%あるのがネックですね。

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ETFS WTI原油上場投資信託(1690)の解説

② ETFS WTI原油上場投資信託(1690)

ETFS WTI原油上場投資信託(1690)です。

連動対象指標は「Bloomberg Crude Oil Subindex(原油商品指数)」です。
(参考:WisdomTree WTI 原油上場投資信託(1690)東証マネ部

  • 信託報酬は年0.49%
  • 10口単位での取引
  • 上場日は2010年3月19日

です。

チャートを見てみましょう。

ETFS WTI原油上場投資信託(1690)(参照元:WisdomTree WTI原油上場投信 Yahoofinance

Bloomberg Crude Oil Subindex(原油商品指数)」に連動する投資信託で、2020年原油価格マイナス時は600円割れまで下落。2022年の原油価格高騰では1000円突破しています。

ETFS WTI原油上場投資信託(1690)の株価
(WisdomTree WTI 原油上場投資信託(1690)の株価 2022年3月11日時点)

あまり値幅がなく、出来高も少ないのが特徴です。

ETFS WTI原油上場投資信託の特徴、買い気配
(ETFS WTI原油上場投資信託の売買気配 2020年3月12日)

このように出来高も少ないので、買い気配が600円であるのに対して、売り気配は608円とスプレッドが広がっています。(普段はもっと広がっています。)

そのため、成行注文をすると大きく不利な価格で約定してしまいます。

実際に投資してみて感じたことは、出来高も少なく、値幅も小さく、あまり実用的ではないなということです。

あまりおすすめできる銘柄ではありません。

10口単位ですので、約1万円から投資ができます。

NOMURA原油インデックス上場 (1699)の解説

③(NEXT FUNDS)NOMURA原油インデックス上場 (1699)

続いて、(NEXT FUNDS)NOMURA原油インデックス上場 (1699)を見てみましょう。

連動指標は「NOMURA原油ロングインデックス(円換算)」です。

  • 信託報酬は年0.50%
  • 10口単位での取引
  • 上場日2010年5月17日

となっています。(参考:NEXT FUNDS NOMURA 原油インデックス連動型上場投信

連動指標も何やら独自に作られたもので、よくわかりませんが・・・。

では、株価を見てみましょう。

NOMURA原油インデックス上場株価(参照元:NOMURA原油インデックス上場株価 Yahoofinance 2022年3月15日時点)

株価は400円台から200円割れに暴落。

最近の上昇で300円近くまで回復していますが、まだまだ減価を取り戻せていない感じですね。

出来高も多く、原油投資家の中でも人気の銘柄です。

10口から投資ができますので、約2000円~4000円から投資ができます。

※原油先物価格暴落、マイナス転落に伴い、連動対象を期先に乗り換えしています。(参考:原油先物ETF_WTI原油先物市場および原油先物ETFについて

原油 ダブル・ブル ETN(2038)の解説

④NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN(2038)

続いて「NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN(2038)」です。

恐らく原油先物ETFの中で一番人気の銘柄でしょう。

連動指標は「日経・東商取原油レバレッジ指数」です。

名前の通り「ダブル」つまり2倍の連動が特徴です。

  • 信託報酬は年0.8%
  • 1株から取引可能
  • 上場日は2013年4月19日

です。(参考:NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN

では株価チャートを見てみましょう。

原油ダブルブルチャート2022年3月

(2022年3月15日時点 参照元: 原油 ダブル・ブル ETN2038 yahoofinance

なんと、2014年の株価10,000円台⇒500円台まで、約20分の1まで暴落しています。

現在は1000円超まで回復してきていますが、こちらも、従来の株価に回復するには時間がかかりそうですね。

さて、2020年の原油先物価格チャートをみますと、120ドル⇒30ドルと、約4分の1になっています。

とすると、5倍もの暴落を見せています。

「ダブル」とあるのに2倍ではなく5倍もの下げ幅となっています。

この点ですが、「為替」も影響しています。

指標が「円換算した額」ですので、円高になると、ETF価格に影響します。

2016年は1ドル120円⇒100円割れまでいきました。この影響も強かったと思います。

商品研究 NEXTNOTE 日経TOCOM 原油ダブルブルETN」の記事によると、連動対象はWTI原油先物ではなく、「プラッツドバイ原油」とのこと。

①アジアの代表的な価格指標ドバイ原油
上記の二大指標のほか,ドバイ商品取引所(DME)における中東油種の指標となっているアラブ首長国連邦のドバイ産とオマーン産の 「オマーン原油(日産量は約80万バレル)」 の先物も重要な価格指標である.主にアジアに輸出されていることから,オマーン原油の先物はアジアの代表的油価指標とされてきた. なお,硫黄分が少ない高品質なWTIやブレントより,硫黄分が多いオマーン原油は幾分安く取引される傾向
にある.ちなみに,東京商品取引所(TOCOM)において円建てで取引されている原油先物はこの地域の産出である.中東の中質原油は,TOCOMに「ドバイ原油」とし
て上場されているが,2018年の日平均の取引量(出来高の数量換算)は,WTIの日平均取引量の1%未満と二けた違いの差がある.

②実際のアジア市場の原油価格決定方式
現在,アジア市場において流通する原油の大半が中東産で,TOCOMのドバイ原油は日本の代表的な油価指標とされ,DMEのオマーン原油はアジアで重要な油価指標扱いである.他方,中東原油のアジア向け輸出価格は,エネルギー情報配信会社プラッツ(Platts)が日々発表するドバイ原油のスポット価格に基づいて決定されている.なお,プラッツの発表価格「プラッツドバイ原油」は,TOCOMのドバイ原油先物取引を反映している.そのため,TOCOMのドバイ原油先物の取引規模が小さいものの,アジア市場における中東産原油の価格決定時の重要参考値であると言える.

(参考:中国人民元建ての上海原油先物取引の現状と将来展望

 

ドバイ原油チャートをみると、50,000⇒25,000までの下落で価格が2分の1となっていますので、その2倍の4分の1の価値なったというのはうなずけるかもしれません。

ただ、正直、よくわからないものなので、手を出さない方が良いかもしれません。

また、コンタンゴによる減価もあると思います。

先物連動ETFは毎月連動対象の先物を期先のものに乗り換える必要があります。

期先のものの価格が高い状態をコンタンゴと言います。

例えば、原油先物価格が

100ドルだったのが、期先のものが110ドルだった。

すると、チャート上は110ドルですが、実質は調整前の100ドルなわけです。

その後、さらに原油価格が下落し、110ドルが90ドルになった場合。

調整前の価格だと100ドル⇒80ドルと、20ドル分のマイナスをたどっているわけです。

これを繰り返すと、チャート上の株価は120ドル⇒30ドルへの暴落に見えますが、実質はもっと下落していることになります。

これを2倍の連動で運用しているダブルブルは2倍以上の大きな下げとなってしまうわけです。

先物に投資する際にこのような「価格調整」を理解しておく必要があります。

原油 ダブル・ブル ETNの上場廃止、早期償還リスク

ETF、ETNには「早期償還用件」が定められているのが基本です。

特にレバレッジ型ETFは実際に早期償還、上場廃止しているものもありますので、しっかりと確認しておきましょう。

連動対象指標の変動により基準価額等が下落し、投資元本に損失が生じるおそれがあります。また、連動対象指標の大幅な変動によって投資元本が大幅に毀損するおそれがあります。

特に、連動対象指標の値がゼロ以下となった場合には、当該 ETN/JDR の信託財産である外国指標連動証券はゼロ円で早期償還され、投資金額の全額を失います。

例えば、NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN の場合、原指数である「日経・東商取原油指数」 の値(3 月 9 日時点で 127.63)が前日比 50%以上下落すると、連動対象指数がゼロとなり、早期償還・上場廃止となります。

(参照元:上場 ETN 信託受益証券の市場価格変動に伴う影響等に関するお知らせ

少し難しく、私も完璧には理解できていません。

「例えば、NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブル ETN の場合、原指数である「日経・東商取原油指数」 の値(3 月 9 日時点で 127.63)が前日比 50%以上下落すると、連動対象指数がゼロとなり、早期償還・上場廃止となります。」

とあります。

つまり、1日で原油価格が50%以上暴落してしまうと早期償還もあり得るようです。

ただ、「日経・東商取原油指数」 の値と原油価格をイコールで考えて良いものか。

問い合わせして正確にお伝えしたいと思っています。

大事なことはETF/ETNは早期償還もあるということです。

過去に「VIXインバース」という銘柄が大きく上昇していたにもかかわらず、2018年の大統領選挙時に大暴落したことで、早期償還してしまったケースもありますのでご注意を。

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日経・TOCOM 原油 ベア ETN(2039)の解説

⑤NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ベア ETN(2039)

最後に、NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ベア ETN(2039)についても見ておきましょう。

連動対象指標は「日経・東商取原油インバース指数」です。

  • 信託報酬は年0.8%
  • 1口単位で取引可能
  • 上場日は 2013年4月19日

です。(参考:NEXT NOTES公式 日経・TOCOM 原油 ベア ETN

こちらは「ベア」ですので、逆指標連動ETFとなります。

つまり、原油価格が下がるほど株価を上げる特徴を持っています。

ではチャートをみてましょう。

日経・TOCOM 原油 ベア ETN(2039)
(2022年3月15日時点 参照元:日経・TOCOM 原油 ベア ETN(2039) yahoofinance

2020年は原油価格暴落を受けて株価は9,000円まで上がってきています。

しかし、最近の原油高では大きく株価を下げていますね。

原油価格がいつか暴落すると考えて投資するのありでしょう。

しかし、こちらも先物ETFです。長期保有はタイミングによっては勝率がかなり落ちます。

チャートを見てもらえればわかる通り、原油価格は2016年より下がっているはずです。

にもかかわず、この原油ベアETFが2016年の価格まで回復していないのは?

これは2017年~2019年にかけて原油価格が高かったため、この原油ベアETFではコンタンゴが発生しているからですね。

2016年の価格までに戻すためにはしばらくの期間、原油先物価格が下落、もしくは安値で停滞を続ける必要があります。安値が続くと、原油先物はコンタンゴが続き、逆に原油先物ベアETFはバックワーデーションが続き、株価が上がっていくからです。

投資のタイミングが難しいですが、原油価格が暴落する直前、もしくは、しばらく安値で停滞するとか判断したときに投資するのが勝率が高いと思われます。

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原油先物ETFがあまりおすすめできない理由

原油先物ETFがあまりおすすめできない理由

以上、原油先物ETFについて解説いたしました。

まとめますと以下の通りです。

銘柄連動指標株価レンジ売買単位信託報酬特徴おすすめ度
WTI原油価格連動型上場投信(1671WTI原油先物直近限月の清算値を円換算2,000円~6,000円1口0.85%連動指標も「WTI原油先物直近限月」とわかりやすく人気の原油ETF。
★★
ETFS WTI原油上場投資信託(1690)
Bloomberg Crude Oil Subindex(原油商品指数)1,000円~3,000円10口0.49%出来高が少なくスプレッドが広がるので注意
NOMURA原油インデックス上場 (1699)
NOMURA原油ロングインデックス(円換算)200円~1,000円10口0.50%信託報酬年0.50%は安い。
野村が気になるがこちらも人気。
★★
原油 ダブル・ブル ETN(2038)日経・東商取原油レバレッジ指数300円~14,000円1口0.8%一番人気のレバレッジ型原油ブル。
ハイリスクハイリターン向け。
原油 ベア ETN(2039)日経・東商取原油インバース指数8,000円~20,000円1口0.8%こちらは原油先物ベアETF
原油価格が下がれば価格が上がる逆の指標
(原油先物ETFまとめ)

原油先物ETFは通常の株式と同じように証券会社から現物で投資ができる。少額から投資ができるという点ではメリットがありますが、正直あまりおすすめできません。

  • 連動指標がわかりにくい
  • 信託報酬等の余計なコストがかかる
  • 早期償還リスクがある
  • 24時間取引ができず売買チャンスを逃す

連動指標もWTI原油先物価格ではなく、色々と証券会社が計算した指標を使っていたりと「よくわからない」ものが多いです。

そして、信託報酬等のコスト、早期償還のリスクもあります。

そして何より「24時間取引ができない」という点が痛いです。

なぜなら、原油先物は日本の証券取引時間9時~15時以外の時間帯でも動いており、乱高下するからです。

取引時間帯ではない深夜にせっかく原油先物が高騰したのに、取引が始まる朝には下落しているかの可能性があるわけです。

ETFだとせっかく利益を得るチャンスを逃してしまうことになります。

CFDであれば、原油先物も24時間取引ができます。

買った原油先物を指値で高値に売りを設定しておけば、深夜に高騰したときも約定してくれます。取引のチャンスを逃しません。

原油ETFはどの銘柄がおすすめか?原油ダブルブルに投資

原油ETFはどの銘柄がおすすめか?原油ダブルブル2038に投資

ただ、CFDはFXと同じく、馴染みがない人も多いでしょう。

CFDを取引するに当たり、レバレッジ管理や価格調整についても理解がないと、危険です。

そういった方は、原油先物ETFに投資するのが良いと思います。

ETFであれば、一般の株と同じく、証券口座から取引ができます。

手数料・注文方法等も同じですから、難しくはありません。

ただ、どの銘柄に投資すればいいのか?

  • WTI原油価格連動型上場投信(1671)
  • ETFS WTI原油上場投資信託(1690)
  • (NEXT FUNDS)NOMURA原油インデックス上場 (1699)
  • NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN(2038)
  • NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ベア ETN(2039)

上記銘柄で特に注目したいのが「NEXT NOTES 日経・TOCOM 原油 ダブル・ブル ETN(2038)」です。

この銘柄は過去に私も投資していました。今はほとんど保有していませんが・・・

では、もう一度チャートを見てみましょう。

原油ダブルブルチャート
(参照元:SBI証券原油ダブルブルチャート

元々、15,000円近くあった株価ですが、2016年には大暴落569円まで下がっています。

その後は、2,696円に回復。

そして今回の暴落で現在は300円台となっています。

当初の価格の20分の1まで暴落しているわけです。

では、原油先物価格と見比べてみましょう。

原油先物価格とダブルブルを比較(WTI原油先物チャートと比較)

2016年の暴落を見てみますと

WTI原油先物:100⇒25(4分の1)

原油ダブルブル:12,000円⇒600(20分の1)

ダブルブルであるにもかかわらず、暴落率が大きいです。

この点、調査中ですが、正直よくわかりません。(指標が円換算した額であるため。つまり、円高になると価格も下がる。2016年は100円割れまで円高が進んだ。)

連動指標がWTIではなくプラッツドバイ原油が連動であるとしても、2016年は3分の1程度の下落しかしていません。

ただ、2016年当時はあまり何もきにせず、原油価格に2倍に連動するETFと思って買い増した。

結果として、3000円近くまで回復しましたので、利益がでましたが、原油先物価格のチャートからしてももう少し回復しても良いものです。

早期償還、上場廃止のリスクもありますので、注意が必要です。

恐らく原油価格が回復すれば2倍のスピードで上がっていくとは思いますが、正直よくわかりません。

長期的に減価も続いていますので、原油価格が長期で高止まりし続けない限り、過去の株価10,000円台に回復することはないでしょう。

個人的にはETFよりCFDで投資する方が良いと思います。また、ETFでいくなら、レバレッジのかかっていないものが良いでしょう。

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主婦
ETFも種類が色々あるんですね。

 

投資軍師かんべえ
逆連動のベアETFや2倍動くダブルブル等もあります。ETFは連動指標が複雑だったりしますので、本当にわかって投資している人は少ないと思います。

 

主婦
確かに原油価格とぴったり連動しているものはなさそうですね。

 

投資軍師かんべえ
そうですね。ダブルブルやベアなどもあります。リスクもわかりにくくなっています。

 

主婦
ETFよりCFDがおすすめなんですか?

 

投資軍師かんべえ
はい。ETFは「信託報酬コスト」「早期償還リスク」「連動指標がわかりにくい(リスクがわかりにくい)」「24時間取引できな(取引チャンスを逃す)という点からおすすめはしていません。

 

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原油に投資する方法はCFDがおすすめ【結論】

原油投資方法

以上、原油に投資する方法をご紹介しました。

では、原油に投資するにあたり、どれがおすすめなのか?

「コスト面」を重視すると、CFDで原油先物に投資するのがおすすめです。

ETFは投資信託です。つまり、運用手数料(信託報酬)がかかります。

その点、CFDはそのよう手数料がかかりません。

そして、ETF、ETNと違い、早期償還リスクもありません。

さらにCFDはETFと違い、24時間取引ができますので夜間の一瞬の原油価格高騰のチャンスも逃しません。

また、ETFとは違い、直接原油先物を取引することができますので、価格もわかりやすいです。原油先物に投資をするならCFDを使うのがいいでしょう。

CFDがおすすめな理由

 

  • CFDはETFと違い信託報酬等がない
  • 早期償還リスクもない
  • 直接原油先物を取引できるのでわかりやすい
  • ただし、証拠金取引や価格調整差額等の理解は必要
  • 24時間取引ができるので利益を得るチャンスを逃さない(一瞬の夜間の価格高騰でも約定する)
主婦
かんべえさんが思うCFDの魅力って何ですか?
投資軍師かんべえ
コストが低い、わかりやすい、という点ももちろんですが、やはり株ETFと違い24時間取引できる点ですね。
主婦
原油先物価格は深夜にも大きく動きますものね。
投資軍師かんべえ
そうなんです。一瞬の高値で売ることや逆に一瞬の安値で買うことがCFDには可能なんですよね。
主婦
なるほど。指値注文を設定しておけば後は約定するのを待てばいいだけですもんね。

 

※実際にCFDで原油先物を取引してみてCFDのメリットを理解しました。サブブログでまとめています。
⇒原油投資にETFがあまりおすすめではない理由【原油価格高騰で気づく】

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GMOクリック証券CFD口座で原油先物を注文する方法、手順

CFDで原油先物を注文する方法(図解)

では、実際にどのようにしてCFDで原油先物を注文するのか?

取引開始から注文、約定まで、簡単に手順を解説しておきます。

投資軍師かんべえ
では、初心者の方向けに実際にCFD口座で原油先物を買う手順を図解しておきます。
主婦
ありがとうございます!
投資軍師かんべえ
基本はFXや株と同じです。下記の手順を参考にしてくださいね。

 

⇓+ボタンで開いてください。実際に原油先物を買うまでの手順を解説しています。

GMOクリック証券CFD口座で原油先物を注文する手順を見る
CFDで原油先物を注文する方法
  • STEP1
    CFD口座を用意する
    原油先物を取扱っているCFD口座を用意する。GMOクリック証券CFD口座がおすすめ。
    ⇒GMOクリック証券口座開設
  • STEP2
    PCログイン、もしくはアプリでログインする

    今回はスマホアプリの「iClick CFD」で解説します。

    iclickcfd
    (GMOクリック証券CFDアプリ iClickCFD)

    アプリダウンロード後、起動するとログイン画面となります。

    iclickcfd ログイン画面
    (iClickCFDログイン画面)

    付与されたユーザーID、パスワードを入力してログインします。

  • STEP3
    入金

    まずは口座に資金を投入します。

    iclick入金手続き
    (iclickCFD入金)

    ログイン後、左上メニューをタップ⇒入金をタップします。

    iclickCFD即時入金
    (GMOクリック証券CFD 即時入金画面)

    入金は即時入金が可能です。

    原油先物はいくらから買えるのか?でも書きましたが、レバレッジ1倍で約3万円から始められます。

    最近の変動を考えても10万円以上は入金しておいた方が良いでしょう。

  • STEP4
    銘柄検索で「原油」を入力

    続いて注文です。

    iclickcfd 銘柄検索
    (iclickcfd メニュー画面)

    左上のメニューをタップし、銘柄検索をタップします。

    iclickCFD銘柄検索
    (iclickCFD銘柄検索で原油先物を検索)

    「原油」と入力すると、出てきますので、「原油」をタップします。

    すると原油先物価格が表示されます。

    原油先物CFD
    (iclickCFD原油先物注文画面)

  • STEP5
    原油先物を指値注文する

    続いて注文方法です。

    今回は「指値」で1lot買ってみます。

    CFD原油先物指値注文
    (iclickCFD原油先物を指値注文する)

    • 初期画面では「成行」となっていますので「通常」を選択します。
    • 取引数量を1
    • 注文価格を低めの20に設定
    • 有効期限を翌週末に
    • 確認をタップします

    原油指値注文
    (注文確認画面)

    取引数量、価格、間違いがなければ注文をタップします。

  • STEP6
    ロスカットレートを変更

    以上で指値注文が完了しました。注文価格まで原油価格が下落すれば約定します。

    ただ、注意しなければならないのが「ロスカットレート」です。

    先ほどの注文を確認してみましょう。

    CFD原油先物注文確認
    (CFD原油先物指値注文確認)

    ロスカットレートは「自動」となっています。

    これを手動に切り替えます。

    注文項目をタップすると注文変更ができます。

    CFD注文変更画面
    (iclickCFD注文変更)

    iclickCFDロスカットレートの設定
    (CFDロスカットレート変更画面)

    注文指値価格を20にした場合、ロスカットレートは自動で19.36に設定されています。

    つまり、20で約定した後、原油価格がさらに下落し、19.36まで下がると、自動的に決済される設定です。

    ロスカットレートまでの幅が小さいので、レバレッジをかけずに堅実に行くために、ロスカットレートを広くしておきます。

    原油先物CFDロスカットレートを変更
    (ロスカットレートを13に変更)

    ロスカットレートを余裕を持たせるために

    19.36⇒13

    に変更しておきます。

    これで確認をタップします。

    原油先物注文完了
    (原油先物注文完了)

    これで注文完了です!

    後は約定するのを待つのみです。

このようにCFDも基本は株の注文等と同じく、指値注文で簡単に注文することができます。

【原油価格が20ドル割れし、約定しました】

その後、原油価格が20ドルを割りましたので約定しています。

原油先物約定
(原油先物CFD 残高照会)

20ドルで1lot約定しており、含み益が出ています。23ドルでも買っているため、トータルではマイナスとなっています。引き続き経過をご報告いたします。

 

主婦
CFDで原油先物の注文ができました♪
投資軍師かんべえ
注文後にロスカットレートの変更は忘れないようにしましょう。

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原油先物堅実投資法(初心者向き)

CFD原油先物堅実投資法

リスクを抑えたい方向けに私が実践している堅実投資法もご紹介しておきます。

CFD原油先物堅実投資法

 

  • 取引口座は(原油価格×10)の少額から取引ができるGMOクリック証券CFDDMMCFDを使う
  • 取引単位は1lot
  • 口座資金は10万円~
  • レバレッジは1~2倍以内に抑える
  • 20ドルで約定したらロスカットレートは10~13ドルほど(価格調整前)
  • あまりに暴落したら割り切って即損切も
  • 原油価格の低迷が長期間続く場合も損切(価格調整で減価していくため)
  • なるべく保有期間は1ヶ月以内の短期(上がれば長期もあり)

あくまで現在の価格帯に合わせた投資法です。(原油価格20ドル~30ドル)

レバレッジを1~2倍以内に抑えて大きく暴落してもロスカットしないようにしています。

つまり、CFD口座に10万円入金した場合は、その2倍の20万円分までしか投資しないようにします。

GMOクリック証券、DMMFXでは取引単位は×10から取引ができます。

原油価格が30ドルとすると、30×10=300ドルから取引ができます。

300ドルは約33,000円ほどです。

1lotが約3万円と考えると、保有数量は6lotまでに抑えるという感じです。

初心者の方はまずは1lot保有することから始めるのが良いでしょう。

また、損切りもしっかりします。

価格調整差額の解説」でも書きましたが、原油価格の低迷が続くと、毎月コンタンゴが起きますので、買いの長期保有者にとって不利となります。

ですので、原油価格が長期的に下落が続いていると、投資のタイミングを考え直す必要がありますね。

下落局面では買い保有期間は1ヶ月を超えないくらいの短期で考えた方が良いかもしれません。もちろん、上がってくれば長期保有もありですが。

投資軍師かんべえ
堅実にリスクを低く投資するためにもレバレッジは2倍以内推奨です。初心者の方はレバレッジ1倍から。
主婦
取引単位が×10だから、原油価格が30ドルなら×10の300ドル、約3万円がレバレッジ1倍ですね。
投資軍師かんべえ
そうです。原油価格は乱高下しますのでレバレッジは低く、堅実に行きましょう。

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原油先物投資におすすめの証券会社

原油投資おすすめ口座

原油先物投資におすすめの口座を改めてご紹介しておきます。

CFDの場合とETFの場合とにわけておきます。

ETFは通常の上場株式と同じ取扱いになります。ですので、株式取引手数料の安い証券会社を選べば、原油ETFの手数料も同じく安くなります。

CFDおすすめ口座はGMOクリック証券の一択

原油先物CFDおすすめ証券口座

CFDはGMOクリック証券CFD口座がおすすめです。

その他、DMMCFDやサクソバンク証券等もありますが、手数料、スプレッド、取扱銘柄、使いやすさの観点からもGMOクリック証券が一番人気です。

原油先物が取引可能な各CFD口座を比較してみましょう。

口座名スプレッド取引手数料最大レバレッジ最小取引単位備考
GMOクリック証券CFD0.03ドル無料20倍10倍手数料も安く、とても使いやすい証券会社。国内米国viトレーダーのほとんどがここです。
DMM CFD
0.039ドル無料20倍10倍こちらもDMMブランドでGMOに引けを取らないスペックの高さ。取扱商品がまだ少ない。
サクソバンク証券
0.05ドル無料20倍25倍コストは高いですが、取扱銘柄が多く、国内株のCFDも可能。
IG証券0.028ドル無料20倍100倍外資系証券会社。最低取引数量が100倍なので個人投資家には不向き。
(原油先物CFD口座各社比較 2022年3月時点)

まず、サクソバンク証券やIG証券等の外資系証券会社は「最小単位」が大きいです。

サクソバンク証券は25倍から、IG証券は100倍からでないと取引ができません。

1回の取引規模が大きくなってしまいます。

100倍の場合は原油価格が30ドルなら100倍の3000ドルから取引をすることになります。

ですので、資金が必要ですし、ハイレバレッジが想定されています。

その点、GMOクリック証券、DMMCFDは10倍から取引ができます。

DMMCFDは原油先物は取扱っていますが、米国viが無かったり等、GMOクリック証券と比較すると取りつかい銘柄の少なさが目立ちます。

以上により、原油先物CFDならGMOクリック証券CFD口座がおすすめです。

GMOクリック証券で
暴落中の原油先物に投資を始める!

無料で3分スマホで簡単に口座開設できます/

⇒GMOクリック証券(CFD)公式サイトはこちら

米国vi等、他の銘柄でGMOクリック証券を使っているのであれば、ほぼ同じスペックのDMMCFDで口座を分けておいた方が良いでしょう。複数銘柄を同口座で保有するとレバレッジ管理が難しくなりますからね。

※原油先物に取引するためには株口座ではなくCFD専用の口座開設が必要です

 

主婦
CFD口座の選び方を教えてください。
投資軍師かんべえ
スプレッド(コスト)が小さいこと、そして、最小取引単位が小さい業者がおすすめです。
主婦
比較表を見るとGMOクリック証券とDMMCFDが良さそうですね。
投資軍師かんべえ
そうですね。あまり複数の商品を取引するのはレバレッジ管理の観点からおすすめできません。原油先物を取引するなら原油先物専用の口座を持っておきましょう。

 

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原油先物ETFにおすすめの口座

CFDではなく、原油先物ETFで投資をするならどうでしょうか。

ETFの場合、取引手数料等、通常の株式取引と同じです。

株取引をするならどの証券会社を選べばいいか?という観点で判断すれば良いでしょう。

(証券会社現物株式手数料 2022年3月時点)
証券会社名約定代金
10万円以内
約定代金
20万円以内
約定代金
50万円以内
約定代金
100万円以内
約定代金
200万円以内
松井証券無料無料無料1080円2160円
DMM株86円104円194円367円648円
ライブスター証券86円104円260円367円648円
カブドットコム証券97円194円270円1,0692,041
GMOクリック証券95円105円260円470円900円
SBI証券97円113円270円525円994円

おすすめは松井証券です。

1日約定代金が50万円未満であれば手数料が無料になるからです。

この点、原油先物ETFは1株、10株単位で取引ができるものが多く、1日にの約定代金を50万円未満に抑えることは容易にできます。

そのため、実質手数料無料で取引をすることができます。

株式取引も併用して、1日の約定代金が50万円を超える場合はSBI証券が良いでしょう。

また、カブコム証券は貸株サービスも充実していますし、投資信託等の取扱も多いので、他にも利用するなら、大手証券会社が良いでしょう。

主婦
松井証券の1日約定代金50万円までは手数料無料ってすごいですね!
投資軍師かんべえ
これは素直にすごいです。原油ETFに使わなくても持っておきたい口座ですね。

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原油先物に投資する際の注意点 ETFもCFDも長期保有は安全ではない

原油先物投資の注意点 長期投資

最後に原油先物投資に関する注意点です。

それはETFでもCFDでも長期保有していつか上がるのを待つという投資法は安全ではないということです。

⇓各論点について+ボタンで参照してくだい。

原油先物ETFの長期保有リスク

原油ETFの長期保有リスク

まずETFですが、先ほどの原油ダブルブルとWTI原油先物価格を比較したチャートをもう一度見てみましょう。

原油先物価格とダブルブルを比較

この通り、ダブルブルは原油先物価格の戻りに対して、あまり価格が戻っていません。

大きな理由が上述した通り、コンタンゴによる減価です。
価格調整差額の項目参照)

原油先物は毎月、期先の価格に乗り換えていますので、原油価格の低迷が続くと、毎月コンタンゴが起き、そして、また原油価格が下落するというのを繰り返します。

そして、それを連動指標とするETFはどんどん株価を下げています。実質ETFといえで株価に底がありません。

長く減価が続くと、元値に戻るためには、長期間高騰が続かなければなりません。

また、ETFには年1%以下の信託報酬もかかります。これも株価に反映されます。

ですので、WTI原油先物チャートを見て、いつか回復するだろうと考えて投資するのはちょっと問題があります。

ただし、逆に原油価格が高騰を長期間続ければ、コンタンゴと逆のバックワーデーションが起きますので、戻る可能性はゼロではありません。

原油先物CFD長期保有のリスク

原油先物CFD長期保有のリスク

では、CFDなら長期保有しても安心か?

それも、上述した通り、安全ではありません。

WTI原油価格チャートは底堅く見えますが、これも毎月価格調整をした結果です。

CFDで長期保有し、原油価格が長期間安いままだと、毎月コンタンゴが発生するので、実質底なしの状況と同じになります。

例えば原油先物価格を30ドルで買い、その後、20ドルと大暴落になったとき。

期先に乗り換えるときは25ドルくらいのものに乗り換えることになります。なぜなら現在の価格が平均より低いと、将来の価格の方が高いと予想されるからです。

25ドルに乗り換えた先物がまた20ドルに下がるとどうなるか?

さらに含み損が5ドル増えて、30ドルで買った人は-15ドルの含み損となってしまうわけです。

これを繰り返すと、元本の30ドル以上の含み損が発生してしまうというわけです。

この点はETFも同様ですが、ETFは株価が限りなくゼロに近づくだけで、元本以上の損失は発生しません。

CFDの場合はレバレッジをかけていたり、コンタンゴ数ヶ月経過後、大暴落起きたりすると、元本以上の損をしてしまう可能性もありますので注意が必要です。

ですので、原油価格の低迷が長期で続くと予想されるなら、買うのはやめるべきです。

持ち越しは近い将来に回復すると予想する場合に限定すべきでしょう。

詳しくは「価格調整差額」の項目をご覧ください。

要はCFDもETFも無限ナンピンで勝てると思うのは間違いであるということはご理解ください。

いずれも投資のタイミングが重要となってきます。

やってはいけない投資法

やってはいけない投資法

最後に原油先物投資でやってはいけない投資法を注意喚起しておきます。

それは「長期ナンピン塩漬け投資」です。

上述の通り、先物は毎月ロールオーバーし、価格調整をします。

ですので、原油価格の低迷が長く続くと、毎月コンタンゴが発生します。

例えば、2020年4月、原油価格が19ドル⇒26ドルといった大きなコンタンゴが発生します。

そして、また原油先物価格が20ドルに下がってくると、かなり痛いです。

長期保有者にとっては元本以上の損失もあり得ます。

ですので、CFDの場合ですと、追証をいれていかないと長期ナンピン投資はロスカットされてしまいます。

ETFもコンタンゴで減価が続くと、元値には一生戻らない状態にさえなります。最悪の場合は株式併合、早期償還もありますので、今まで費やした資金がほとんど失われる可能性もあるわけです。

サブブログ「原油先物CFDの価格調整解説(20ドル⇒26ドルのコンタンゴ)(なぜ長期ナンピン投資をしてはいけないのか?)」でも解説していますので参考に。

主婦
ETFでもCFDでも長期塩漬けはよくないってことですね。
投資軍師かんべえ
そうです!先物は毎月、期限が先のものに乗り換えていきます。原油価格の低迷が長引くとコンタンゴが続きます。そのため一見チャートが底堅く見えてしまいます。
主婦
長期塩漬け、ナンピンをしてしまうと痛い目にあうってことですね。
投資軍師かんべえ
はい。もちろん、高騰が続けば逆の減少(バックワーデーション)も起きます。投資のタイミングはしっかりと考えていきましょう。

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まとめ

以上、原油先物に投資する方法についてご紹介しました。

  • 2020年の原油価格暴落はロシア・サウジ減産拒否によるもの
  • 原油価格は回復傾向だが、また暴落するリスクはある。
  • 原油先物に投資する方法としては主にETFとCFDがある
  • コスト面からもCFDがおすすめ
  • CFDはETFと違い24時間取引ができるので夜間の一瞬の価格高騰のチャンスも逃さない
  • CFDは証拠金取引、レバレッジ、価格調整の理解は必須
  • CFD口座はGMOクリック証券、DMMCFDがおすすめ(株の口座とは別にCFD口座が必要)

原油価格は定期的に暴落と暴騰を繰り返しています。

シェールガス革命があったとはいえ、まだまだ産出コストも高く、依然として原油の需要は続きそうです。

ただ、暴落がどこまで続くかわかりません。

今後の交渉次第では回復もあるとみて、投資するというのも一つの選択肢です。

最安値の期間は本当に短く、気づけば原油価格は回復してしまうかもしれません。

投資のチャンスの期間は短いですので、いつでも最安値で投資ができるように取引ができる準備はしておくことがおすすめです。

口座自体は無料で作れますし、維持費はありませんから用意しておくことはおすすめします。

以上、最後までお読みいただきありがとうございます。投資はくれぐれも自己責任・自己判断でお願いいたします。

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投資軍師かんべえ
記事に関するご不明点はLINE相談もお役立てください。

原油価格マイナスに関する記事

※5月限月ものの原油価格がマイナスをつけたことでニュースとなっています。詳しくは「原油先物価格がマイナスまで大暴落!どういうことなのか?今後の投資戦略も」の記事を参考。

原油先物投資Q&A(よくある質問)

原油先物投資に関するQ&Aをまとめています。

  • 原油に投資する方法は何がありますか?

    原油に投資する方法は大きく分けて

    1. CFDで原油先物に投資
    2. 原油先物価格に連動するETFに投資
    3. 原油価格に連動する通貨や銘柄を買う

    主に以上の方法があげられます。
    (⇒原油に投資する方法へ

  • 原油に投資する方法でおすすめは?

    原油先物に投資する方法でおすすめはCFDです。ETFと違い信託報酬もなく、原油先物に直接投資ができるのでわかりやすく、また、売りからも入ることができ、24時間取引ができるという点が強みです。(⇒CFDがおすすめな理由へ

  • CFDでおすすめの口座は?

    CFDでおすすめの口座はGMOクリック証券のCFD口座です。少額から投資ができますし、コスト面でも有利です。(⇒原油投資におすすめの証券会社へジャンプ

  • ETFはなぜおすすめできないのですか?

    ETFは現物株と同じように取引ができるというメリットがあるのに対して

    • 信託報酬がかかる
    • 24時間取引ができない
    • 連動指標がわかりにくい

    といったデメリットがあります。特に24時間取引ができない場合、原油価格が深夜に乱高下した場合に取引のチャンスを逃してしまいます。
    (⇒原油先物ETF(上場投資信託)で投資する方法へ

  • 価格調整のコンタンゴとはなんですか?

    コンタンゴ(順鞘)とは期先の先物価格が期近の価格より高くなることです。原油先物は毎月期限が来ると次月の先物価格に乗り換えをしますが、この時、期限が到来した先物と期先の先物価格との間に乖離が生じます。期先の価格の方が高い場合、コンタンゴと言い、低い場合はバックワーデーション(逆鞘)と呼ばれます。一般的に原油価格が低迷しているときはコンタンゴが起きやすいです。(⇒価格調整差額の解説へジャンプ

  • CFDで原油先物を長期保有するのは危険ですか?

    原油先物価格の低迷が続くと、毎月コンタンゴが発生します。その結果、長期保有するとチャート上は底堅く見えても、それはコンタンゴの結果であるため、実質は含み損がどんどん増えてしまい、いずれロスカットします。近い将来に原油価格が回復するとの予想がない限り、長期保有しても勝率は低いでしょう。(⇒原油先物に投資する際の注意点 ETFもCFDも長期保有は安全ではない

  • 原油ETFの長期保有は危険ですか?

    CFD同様、近い将来に原油価格が回復するのでなければおすすめしません。ETFは現物株のため投資額以上の損失はあり得ません。しかし、ETFも原油先物に連動しているため、毎月コンタンゴで株価が減少してしまいます。その結果、一時的に原油価格が回復しても元値に戻らないリスクがあります。また、あまりに暴落すると早期償還・上場廃止のリスクもあります。最も危険なのがナンピン買いです。(⇒原油先物に投資する際の注意点 ETFもCFDも長期保有は安全ではない

  • 初心者におすすめの投資法を教えてください

    原油投資は特に最近はリスクが高まっていますので、初心者にはおすすめできません。いずれにしても投資をするならレバレッジを低く、短期で投資をするのが良いでしょう。(⇒原油先物堅実投資法(初心者向き

  • 原油CFDは空売りの方が儲かりますか?

    現状、原油価格の低迷が続いており、また、原油は保管コストがかかることから、コンタンゴが発生しやすいです。そのため、一見、空売り(ショート)の方が勝率が高く見えます。ただ、米国vi同様に、何かをきっかけに高騰してしまい、バックワーデーションが続くこともありますので、どちらが儲かるか?というのはわかりません。

その他、ご不明点はお気軽にLINE@やコメントにお寄せください。

関連記事:原油先物に連動する通貨ペアの投資解説

動画解説

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カテゴリ: CFD, 株投資

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“原油先物に投資する方法(CFD解説)【2022年原油価格高騰中】” への4件の返信

  1. 原油価格が下落方向にある為、投資を考えています。

    手元資金:100万円
    保有年数:3~5年
    上記内容でベストな投資方法をご教授願います。

    • 絵村さん、初めまして。
      コメントありがとうございます。
      投資の直接的な助言はできませんので上記記事を参考にしてください。
      また、メルマガも参考にしていただけますと幸いです。

  2. 初めまして
    NEXT NOTS 日経・TOCOM原油 ダブル・ブルETN(2038)は、価値が0円になったり上場廃止になる事もあり得ますか?
    もしあるならば、その際のWTIの価格はいかほどの時でしょうか

    • クワガタちゃん、初めまして。コメントありがとうございます。
      ETNに限らず、全ての銘柄は上場廃止の可能性はあります。
      実際どうなるかはわかりかねます。

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