★原油安、ウクライナ問題による欧米諸国の経済制裁により、ルーブル安、そして主要なロシア企業の株式銘柄が暴落しています。
ロシア株式銘柄の暴落を割安、投資のチャンスと考え、ロシア株に投資している人が増えているようです。
ロシア株式に投資ができる証券会社を紹介します。
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ルーブル安に伴い、ロシア株式も暴落
原油価格の下落、欧米諸国による経済制裁の影響でロシア情勢が不安なり、ルーブルが下落しています。
まずはドルルーブル(USD/RUB)チャートを見てみましょう。
ドルルーブル(USD/RUB)チャートは1ドル買うのにルーブルがどれだけ必要かを示したものです。ルーブルの価値が下落しているのでこのようにドル高ルーブル安になっています。
こちらは1ルーブル買うのにどれだけ円が必要かを示したもので、円高ルーブル安になっています。半値近く、価値を下げています。
さらに、ルーブル安、ロシア情勢の不安感から、ロシア企業の株式銘柄も下落しています。主要なロシア企業の株価を見てみましょう。
●モスエネルゴ(Mosenergo OAO) ロシアの発電会社
●ロシア卸売電力(Enel Russia OJSC) ロシアの電力卸売会社
以上、主要なロシア銘柄をみてみましたが、いずれも2014年の情勢不安に連動するように株価を下げていっています。ルーブル安がさらに続けばさらに下落する可能性があります。これら株価の下落を割安と考えれば投資のチャンスになります。
では、ロシア株に投資するにはどうすればいいのでしょうか。
ロシア株を取引できるのはSBI証券 ロシア株に投資する方法
ロシア株を取扱っている主要な証券会社はSBI証券です。
他の主要案証券会社は大手といえど、取扱っている海外株式は米国株式や中国株式で、ロシア株式は取り扱っていません。取扱商品の多さでSBI証券は強みを持っています。
SBI証券の取扱ロシア株銘柄数
ロシアの証券取引所MICEX上場の銘柄を約30銘柄取り扱っています。
(SBI証券オフィシャルサイトより抜粋)
上記で紹介しているアエロフロート航空(Aeroflot)やロシア卸売電力(Enel Russia OJSC)ももちろん取り扱っています。
ロシア株の手数料はいくら?
海外株式ということで手数料は比較的高く、ネット取引でも約定代金の1.296%の手数料がかかります。100万円投資すると1万円ほど手数料がかかってきます。これはなかなか高いですね。
ですので、ロシア株に投資する際は一度投資したら、ロシア情勢が安定し、ルーブルが回復して正常に戻るまで寝かせておくのがいいでしょう。手数料が高いため、小さい値幅で何度も取引をするのはお勧めできません。
ルーブルに投資すると考えている人も
ルーブルの下落をみて、ルーブルに投資しようと考えている人も多いようです。ですが、ルーブルの外貨預金はありませんので、FXで投資することになります。
FXであってもレバレッジをかけなければロスカットリスクをかなり低く投資することができます。とはいえ、ルーブル自体デフォルトするリスクもありますのでリスクのある投資になります。
また、スプレッド幅も大きくなっていますので、短期的な売買には向いていません。こちらも一度投資したら回復するまで放置するのが良いでしょう。
今後のロシアの情勢に留意しながらも現物でロシア株に投資する
ロシア情勢が回復するという前提に立つと、やはり今の株価は割安であると考えられます。近い将来回復していくのか、しばらくはさらに下落してくのか、今後のロシア情勢に留意する必要があります。
回復するという仮定に立てば、現物でロシア株に投資しておくことで、回復時に大きく利益を上げることができるかもしれません。
日本のケースで考えると、震災や原発問題で歴史的に日本株が下落している状態のときに投資ができるか?というケースと類似しています。状況はまた違いますが、こういった危機に投資ができるか否かで大きく投資で勝つことができるかが決まるのでしょう。
もちろん、ルーブルがデフォルト、ロシア銘柄のデフォルトで投資資金が回収できなくなる可能性はあります。リスクを理解して投資は自己責任でお願いいたします。