★日本の銀行でルーブルの外貨預金を取り扱っているところはありませんが、FXを使えばルーブルに投資することができます。
FXでも外貨預金と同様に金利(スワップ)を得ることができますし、レバレッジ(倍率)をかけなければ、外貨預金のようにリスクを低く、長期保有できます。
ルーブルのFXはサクソバンク証券で取引できます。
※2019年12月SBI FXトレードでルーブル円FXを1通貨単位で取引ができるようになりました!
ロシアルーブルの価格が暴落
現在ロシアルーブルが急落しています。
まずはルーブル/円チャートです。
(引用元:楽天証券ルーブル円チャート)
1ルーブルが何円であるかを示しています。
次に米ドル/ルーブルです。
(ルーブルドルチャート:引用元 Investing.com)
1ドルが何ルーブルであるかを示しています。
今までは1ドル30RUB前後でしたが、1ドル60~70RUBまで上昇しています。
このように原油安、利上げに伴い、ルーブルの価値が暴落しています。ルーブル安となっています。
ただ、デフォルトせず、いずれルーブルが回復するという前提であれば、投資のチャンスとも考えられます。そこで、外貨預金を考えるのも一つの方法です。
しかしながら、現在のところロシアルーブルの外貨預金が整備されている銀行はありません。
また、仮にルーブルの外貨預金ができたとしても、「銀行・証券会社が提供している外貨預金には手を出すな【手数料・利率の面でFXに劣る】」の記事でも紹介したとおり、外貨預金は手数料が高く、普通預金は利率が低く、定期預金も満期がくれば手数料がかかり、FXのように24時間いつでも取引ができないため、このチャンスにはおすすめできません。
ロシアルーブルをFXで投資する方法
そこで、FXを使ってロシアルーブルに投資するという方法があります。
FXは口座に預けた資金(証拠金)の25倍まで(レバレッジをかける)取引ができるため、少ない資金で大きな取引をすることができます。いわゆる、ハイリスクハイリターンな投資ができるということです。
もちろん、FXは1倍の取引もできます。
1倍の取引であれば、リスクは外貨預金とほとんど変わりません。
1倍の取引とは、例えば20万円口座に預けて、20万円分の投資しかしないということです。これで、ロスカットするリスクを外貨預金とほぼ同じにまで下げることができ、長期保有することができます。FXを使って外貨預金と同じように資産運用することができます。
外貨預金よりも断然、FXのほうが金利が高く、手数料も安いため、FXを金利収益目的、長期保有目的で使っている人も多くいます。ですので、ルーブルに限らず、他の通貨も外貨預金ではなく、FXで運用することがおすすめです。
ルーブルのFXができる会社
ロシアルーブルはサクソバンク証券等で取引が可能です。
サクソバンク証券ではドルルーブル(USD/RUB)が5,000通貨で取引ができます。
スプレッド幅ですが概ね0.3ルーブル前後のようです。
ドル建てなのでややこしいかと思いますが、現在1ドルが68ルーブル前後であり、売りと買いの値段の差が約0.3ルーブル前後あります。
この差をスプレッドといい、FX会社の手数料となっているのですが、68ルーブルに対して、0.3ルーブルのスプレッドですので0.3÷68で約0.4%の手数料がかかるという計算になります。(間違っていたら教えてください。)
ただ、USB/RUBのようなマイナー通貨はスプレッドの変動幅が大きく、0.3のときもあれば、その10倍の3.0まで広がることもあるようです。デイトレードのように短期的に売買する取引には適していませんのでご留意ください。
ちなみにUSD/RUBは買い(L)を入れると、RUBを売ってUSDを買うということになりますので、ルーブルに投資したいのであれば売り(S)から入ることになります。USDを売ってRUBを買うことができます。
長期運用目的であればレバレッジをかけずにUSD/RUBに売り注文を入れることで、長期保有することが可能であり、今後RUBが回復したときに利益を得ることができます。
また、今後ルーブルがさらに暴落すれば、さらなる利上げを実施する可能性も高く、その場合スワップポイント(外貨の金利差)も増えることが予想されます。
さらには国の政策でルーブルの価値を上げるためにドルルーブル売りの介入も予想されますので長期保有していると大きく利益を得る可能性はあります。
上述した通り、FXでもレバレッジをかけなければ長期保有は可能ですが、売りから入るため、1ドル60RUBのときにレバレッジをかけずに売った場合、さらにRUBが暴落し、倍の1ドル120RUB以上になったときは、含み損が証拠金を上回ってしまいますので、強制的にロスカットされてしまいます。
ロスカットしないためには追加の証拠金を入れる必要があります。資金に余裕があるのであれば、暴落する都度、証拠金を上乗せして、長期ホールドすることは可能です。ルーブルがどこまで下落するのか見極めが重要になりますね。
さらにルーブルが下落すると考えるのであればUSD/RUBを買うのも一つの考えです。
ルーブルがFXできる口座はその他にも
- IG証券:1万通貨単位:スプレッド2.5pips~(EUR/RUB、RUB/JPY、USD/RUB)
- サクソバンク証券:5千通貨単位:37pips~(USD/RUB、EUR/RUB)
- アヴァトレードジャパン:1千通貨単位
- フォレックスドットコム:1千通貨単位
※2019年12月SBI FXトレードでルーブル円FXを1通貨単位で取引ができるようになりました!
⇒ブラジルレアル、ロシアルーブル、メキシコペソ等の高金利スワップ通貨を追加(2019年12月追記)
ロシアルーブルの外貨預金をFXでする方法 まとめ
以上、ロシアルーブルの外貨預金をFXでする方法についてご紹介いたしました。
まとめますと
- ロシアルーブルの外貨預金を取り扱っている銀行は見当たらない。あったとして手数料が高すぎてとてもおすすめできない。
- FXであれば取引可能。ただし、現在は米ドルとの通貨ペアに限られる(USD/RUB)
- サクソバンク証券であればロシアルーブルに5,000通貨から投資が可能
- ルーブルを買うのであればUSD/RUBを売る(ショートポジション)
- スワップは高いが変動が激しいリスクの高い通貨なので証拠金をしっかりと入れてレバレッジを低くして運用する
- まだまだ取引市場が整備されていないので上級者向きの投資
といった感じで、一応FX口座を使えばルーブルに投資をすることが可能です。スワップも高いようなので、ある程度の投資パフォーマンスはあるでしょう。
しかしながら、取引市場はまだ整備が不十分ですし、リスクの高い通貨です。最悪の場合ルーブルがデフォルトしないとは限りません。
投資されるのであれば、リスクを十分に理解して、自己責任で投資するようお願いいたします。