★値幅が概ねレンジ相場の米国VIに目を付けCFDで堅実にコツコツ稼ぐことができるか検証しました。
ども。投資軍師のかんべえです。
日々、良質な堅実投資法はないかと切磋琢磨しております。
今回はCFDの銘柄の一つ「米国VI」に着目してみたいと思います。
米国VIはGMOクリック証券CFD口座で取引できます。
CFDはまだやったことがなかったのですが、投資できる銘柄が面白いので、何か良い投資はないかと常々考えていました。
そんな中、値幅があまりなく、15~25ポイントあたりでレンジ相場を長年維持している「米国VI」が面白いのではないかと思いました。
レンジ相場であればしっかりと証拠金を確保して、下がったら買い、上がったら売りを繰り返せばコツコツ稼げると思ったからです。
果たしてうまくいくのか?実践していきますので参考になれば幸いです。
※結論として、チャート上はレンジ相場ですが、毎月価格調整額が発生するため、1552同様、昨今の安定相場での長期買いポジション投資には向きません。現在の地合いであれば空売りの方が有利と判断しています。
目次はこちら
※2019年7月追記:米国VI売りの投資法を書きました。最新はこちらです。
⇒米国VIを売りのみで稼ぐ堅実投資法(相場安定時にコツコツ稼ぐ)
CFDとは?
まずはCFDとは何なのか?投資初心者の方向けに簡単に解説しておきます。
CFDとはContract for Differenceの略で差金決済取引という意味です。
CFDは原油先物や債券先物、株価指数などの銘柄について取引をすることができ、上がると思ったらロングポジションを取り、下がると思ったらショートポジションを取ることができます。
買い(ロング)の後、株価や価格が上がったら決済して、その差額が利益になるという仕組みです。
逆に売り(ショート)の後、株価や価格が下落すれば、買い戻し決済をして、その差額が利益になります。
もちろん、ポジションとは反対方向に株価が動けば損をしてしまうという仕組みです。
CFDはFXと同じく、証拠金取引というルールを採用しており、実際に原油等の投資対象を買うのではなく、CFD市場の中でレバレッジの範囲内で取引をして決済することが前提の取引です。
FXは為替しか取引ができませんが、CFDは株や商品先物、株価指数先物を取引できるといったイメージですね。
レバレッジもFXの25倍とは違い5倍までとなっています。
FX同様、CFDも証拠金をある一定以上超える損失を出した場合は強制的にロスカットされてしまい、市場から退場となってしまいます。
ざっくりではありますが、CFDについてご理解いただけましたでしょうか。
米国VIはレンジ相場なのに買いでコツコツ稼げない理由
CFDは日本はもちろん、海外の株価指数や原油先物、金先物といった商品先物に投資できるというのが魅力です。CFD業者によっては日本株、米国株、ドイツ株、といった証券会社では取り扱っていない銘柄に投資ができるというもの魅力です。
ただ、そんな中、目に留まった銘柄が「米国VI」です。
米国VIとは「CBOEボラティリティ指数(VIX)先物」に連動する商品で投資家の恐怖指数であるVIXに連動する銘柄です。
米国の株価が急落したら上昇し、安定・上昇したら下落するという銘柄ですね。
当ブログではVIX先物はよく出てきていますが….ETFVIX短期先物1552とは違い堅実に投資できると思っています。(参考:ETFVIX短期先物1552が史上最安値で下落中【一体いつ上がるの?長期保有は危険か】)
その理由とは?まずはチャートを見てみましょう。
2015年~2019年のチャートです。
(参照元:GMOクリック証券)
このように10~225の間を行ったり来たりしています。
一見、レンジ相場に見えます。
レンジ相場なら、15円あたりから下がったら買っておき、しっかりと証拠金を確保しておけば、20円あたりに近づいたら売るというのを繰り返しておけばコツコツ稼げるのではないかとおもったわけです。
しかし、その考えは間違いでした。
実は毎月チャート上には現れないのですが、価格調整差額というものが発生し、毎月金利のようにその差額を支払わなければならないので、長期的に買いポジションを持つのは危険です。
※チャート上はレンジ相場ですが、毎月価格調整額が発生するため、1552同様長期買いポジション投資には向かないことがわかりました。
CFD口座で米国VIの買い注文を解説
以下、注文方法を書いておきます。
CFD口座ですが米国VIを取り扱っている証券会社でおすすめはGMOクリック証券CFD口座です。
その他、外資系の会社は取り扱っていますが、やはりとっつきにくいので日本でもお馴染みのGMOクリック証券がおすすめですね。
注文方法について簡単に解説しておきます。
①まずは入金
証拠金は30,000円で始めました。
②注文は指値で
普通の株式投資と同じく、銘柄を選択して注文をします。
注文画面です。
手数料はかからないのですが、スプレッドがありますね。
指値を選択して希望の数字で注文しましょう。
今回は2lot注文します。
必要証拠金は5,825円です。
③注文後はロスカットレートを変更
ただ、ロスカットレートが自動となっており、恐らくこれだと2ポイント下がったくらいで強制決済させられてしまいます。
そこで左端の変更をクリックして、ロスカットレートを変更します。
ロスカットレートを8にしました。
さすがに8まではさがらないだろーという思いです。
ロスカットレートを変更すると証拠金の追加が必要になります。8,221円も拘束されることになります。
もちろん、拘束されるだけで、なくなるわけではありません。
④約定
無事…約定しました。
スプレッドもありますので、即含み損となっていますが・・・。
13.18で約定し、現在の価格が13.16となっていて-0.02で日本円では44円の含み損です。
ということは1ポイントあがり、14.18となれば、含み益は2,200円となります。1lotであれば1,100円ですね。15円台になれば5,000円ほどの利益が出る計算になります。
投資資金が30,000円ということを考えるとなかなかの投資パフォーマンスがあるといえますね。
⑤売り注文をしておく
欲張らず15円で指値をしておきます。無期限注文ができないところが残念ですね。
米国VIはショート(売り)はリスクが高い?
さて、米国VIですが、高騰したときには今度は売り(ショート)を入れた方が良いのでしょうか。
こちらが、連動対象のVIX指数ですが、リーマンショック時の2009年には90円くらいまで上昇しています。こんなことになってしまうとさすがに証拠金が足りないのではないかと思ってしまいます。
まあ、リーマンショックのようなことは起きないと想定して、最大でも50ポイントあたりで考えていればいいかなと思うんですけどね。
米国viショートのみの投資法が稼ぎやすいことがわかりました
追記です。米国viは安定相場・上昇相場でどんどん価格を下がけてくれる性質を持つ商品です。
そして、チャート上はレンジ相場に見えますが、実際は毎月価格調整をしており、その差額は価格調整差額として安定相場なら毎月プラスとして計上されることがわかりました。
つまり、レンジ相場のように見えますが、実際は安定相場・上昇相場が続けばどんどん下落していっているというわけです。
となると、2019年安定相場の期間が長い地合いの場合は米国viは売りをしている方が勝率が高いのではないかと思います。
現在実践検証中ですが、今のところうまくいっていますね。
※米国viショート投資法についてはこちら
⇒米国VIを売りのみで稼ぐ堅実投資法(相場安定時にコツコツ稼ぐ)
米国vi買い(ロング)もしっかりと狙えれば堅実に稼げる
米国viですが、買いは現在の地合いでは勝率が低くなります。
ただ、以下の手法であればある程度損失を限定して利益をあげれそうです。
- 米国viが15ポイント以下で安値となっている
- 安定相場が長く続いている
- 米国利下げ、英国EU離脱等、暴落が起きそうなイベントの前に買いを仕込む
- イベント後、暴落が起きなければ即損切をする
安定相場が長く続くのが最近の相場ですので、米国viの買いはタイミングよく仕込めなければどんどん含み損が増えてしまいます。長期保有にはおすすめできません。
ただ、ギャンブル的に暴落が起きそうなイベントの前に仕込んでおくというのはありかなと思います。
直近では2019年7月末の米国利下げですが、私はこの1週前に買いを入れてみました。
結果的に利下げ後に米中関係が悪化し、暴落が始まって、米国viも20を超えてきて利益が出ました。
このようにイベント前に買っておき、うまくいかなければ即損切を徹すれば、利益を上げれるのではないでしょうか。引き続き試してみたいと思います。
米国VIダブルブルは危険・・・・
色々と調べていると米国VIの2倍の値動きをする「米国VIダブルブル」というものもありました。
ただ、こちらはハイリスクです。
はい・・・どこかで見たことがあるようなチャート形式ですね。
1年前までは600ほど株価があったのですが、現在は30台となっています。
月足で見てみましょう。
全く信じられませんが、2013年は600,000ほどあったそうです。この時に空売りしていればどれほど儲かったことか・・・
それはさておき、凄い減価です。
これは私がメイン投資として含み損を増やし続けている1552VIXと同じですね・・・。
参考: ETFVIX短期先物1552が史上最安値で下落中【一体いつ上がるの?長期保有は危険か】
この銘柄については買うのはもちろん減価していくので難しいことと、減価を狙って売った場合も、ちょっとした経済ショックで吹き上がってロスカットしてしまう可能性がありますので、手を出さないようにします。
ハイリスクな投資はVIXETF1552だけで十分ですからね・・・
CFDにおすすめの証券会社
CFDにおすすめの証券会社ですが、上記で紹介している通り、GMOクリック証券がおすすめです。
取扱銘柄も多く、サポートもしっかりしていて、取引コストもほとんどかかりませんし、使いやすいです。
やはり、日本の業者で馴染みがありますし、米国VIや外国株までもCFDできる日本業者はここくらいなものでしょう。
外資系になるとサクソバンク証券も取扱商品は多いですが、とっつきにくい感じはありますね。マニアックな銘柄に投資したいのでなければ、GMOクリック証券CFD口座の一択でいいでしょう。
まとめ 米国VIのCFDでコツコツ稼ぐのは安定相場では難しい
以上、米国VIのCFDでコツコツ稼ぐことができるかを見ていきました。
結論として、チャート上はレンジ相場ですが、毎月価格調整額が発生するため、1552同様長期買いポジション投資には向きません。
短期的に経済ショックが来るのであれば、面白い銘柄ですが・・・
なかなか甘くありませんね。
では、長期で売れば有利になるのではないか?この点についてはまた改めて考察したいと思います。
ではでは、投資は自己責任でお願いします。
CFD口座開設は以下より
⇒GMOクリック証券CFD口座で米国VI取引を始める
追記:米国VIの空売り投資法について
米国VIの空売り投資法について書きました。
⇒米国VIを売りのみで稼ぐ堅実投資法(相場安定時にコツコツ稼ぐ)
やはり、価格調整差額が毎月発生しているので、安定相場が続けば面白い投資なのではないかと思っています。
また、相場はほとんどの場合、安定している期間の方が長いので、暴落後、落ち着いた後、米国VIをショートするのが勝率が高まるのではないかと思います。