★米国の金利利上げと日本のマイナス金利政策の影響で両国間の金利差(スワップ)はどんどん大きくなっています。
今後も円安ドル高になる点を踏まえても、今のうちからコツコツ米ドルに外貨積立投資をして値上がり益&金利収益を得ていこうと思います。
米ドルに投資する方法としてはFXが最良だと思いますのでその点を今回検証・解説します。
ども。投資軍師のかんべえです。
日々、有効な投資はないか、稼げるとうしはないか、調査を続けています。
今回は王道の米ドル投資です。
円安ドル高が続く中、米高金利も高くなっており、今後もアメリカ経済が堅調に上昇していくと考えると、これは米ドルに投資しない理由はないと思います。
ですので、私も外貨積立投資として、米ドル投資を本格的に始めたいと思います。
とはいえ、米ドルでも急落リスクはあるでしょう。
リスクを抑えつつ、堅実にドル資産を増やす方法を検証してみましたので、参考にしてください。
目次はこちら
米ドル円為替の推移と金利の推移
2013年より、アベノミクス、米国利上げ政策が始まり、円安ドル高が加速しています。
まずはここ10年間のドル円の推移を見てみましょう。
リーマンショックが終わり、アベノミクスが始まった2013年は1ドル80円台でしたが、アメリカの金融政策の影響もあり、どんどん回復、2015年には120円まで回復しました。
そして、2016年には英国EU離脱といった事件もあり、1ドル99円となりましたが、そこからは安定して回復し、現在は114円を突破し、再び120円回復を目指しています。
そして、2018年は仮想通貨の暴落もあり、円高となりましたが、また回復して114円まで上がっていますね。
そして、2019年8月には米中対立もあり円高に進んでいます。
しかし、上がったら下がり、下がったら上がるというのを繰り返しています。
ドル円も急落リスクはもちろんあるのですが、堅調に推移しており、2013年からドルコスト平均法で買い続けていれば大きな資産になっていたなあと感じています。
何より米ドルは南アフリカランドやトルコリラよりデフォルトリスクが相当低いですし、急落リスクも低いことが良いですよね。
それでいて、金利も高くなっているんです。
では、次に政策金利の推移を見てみましょう。
(引用元:外為ドットコム 政策金利)
日本はゼロ金利政策で0.1%であるのに対して、米国は0.75%⇒2.25%とどんどん利上げしていっています。
それにも関わらず、円安ドル高が続いているということはすごいことですよね。
ドルを買っておけば為替差益も金利収益も上がっているというわけなんです。
これは投資せざるをえません。
ちなみに政策金利の高い通貨でお馴染みの南アフリカランドは6.50%とトルコリラ19.75%となっており、金利目当てで投資するのであれば両通貨がリターンが高くはなっています。
ただし、リターンが高い分、リスクも高いので投資するには注意が必要ですね。
※関連記事
南アフリカランド:南アフリカランドのFX投資で少しずつスワップ収入を得ています
トルコリラ:トルコリラFXで堅実にスワップ金利収入を稼ぐ方法を検証しました。
米ドルに投資する方法はどれがいいか?外貨預金はおすすめできない
では、次に米ドルに投資する方法についてです。
ドルに投資する方法としては
「外貨預金」と「FX」
大きく二つの方法がありますが、「外貨預金」はおすすめできません。
当サイトでも何度も書いていますが、外貨預金はFXと比較すると手数料が高く、金利も低いためです。
詳しくは「外貨預金をおすすめしない理由を改めて書きます。銀行に騙されるな!」で徹底検証していますので、気になる方は見ていただきたいですが、外貨預金の場合
片道手数料1円
定期預金じゃないと金利1%以下
という感じで、元本割れしてしまうことがほとんどですのでおすすめできません。
これは、外貨預金がFXとは違い1日に何度も売買をすることを想定していないということや、しっかりと営業もかけてお話も聞いて時間をかけるお年寄り向けなのかなと思っています。
これは米ドルに限らず、他の外貨でも同じですので、ご注意いただきたいです。
米ドルに投資するならFXがおすすめ
外貨預金がいかに投資としてパフォーマンスが良くないかご理解いただけたかと思います。
一方、FXであれば取引コストをほとんどかけずに投資ができます。
FXは手数料が無料が基本で代わりにスプレッドというものがコストになります。
買値と売値の幅ですね。
上記表ではドル円が売り(BID)が105.0878円となっていて、買い(ASK)が105.0898円となっており、その差が0.20銭ほどになっています。これがコスト、スプレッドです。
米ドル円FXのスプレッドは業者によって異なりますが、0.3銭前後と外貨預金と比較すると考えられないほどなんです。
さらにFXには満期がありません。維持手数料もなく、無期限で保有し続けることができます。外貨預金は定期預金がメインですのでこの点も大きなメリットですね。
そして、FXでもスワップ金利という形式で金利が付きます。
日本円と外貨との金利差であるスワップポイントが毎日口座に入金されます。そして、FXの方が外貨預金よりも金利が高いことがほとんどです。
ただ、FX業者によってスワップ金利とスプレッドの数値は違いますので、より最適な業者を選ぶ必要があります。
FX業者の選び方 米ドル円積立投資におすすめのFX業者
では、米ドル円にコツコツ積立投資をするにあたってどの業者が良いのでしょうか。
米ドル円(USD/JPY)を取り扱っている主要なFX業者を比較してみます。
FX会社名 | スプレッド | スワップ | 最低取引通貨単位 |
MATSUIFX | 0.2銭~0.9銭 | 190円 | 1 |
SBI FXトレード | 0.09銭* | 180円 | 1 |
LIGHT FX | 0.2銭 | 200円 | 1,000 |
みんなのFX | 0.2銭 | 200円 | 1,000 |
GMOクリック証券 (くりっく365) | 変動 | 180円 | 10,000 |
マネーパートナーズ | 0.0銭 | 90円 | 100 |
GMOクリック証券 | 0.3銭 (原則固定) | 200円 | 10,000 |
DMM FX | 0.2銭 | 180円 | 10,000 |
インヴァスト証券 | 0.3銭 | 140円 | 1,000 |
外為オンライン | 1.0銭 | 140円 | 1,000 |
JFX | 0.2銭 | 200円 | 1,000 |
ヒロセ通商 | 0.2銭 | 200円 | 1,000 |
*1000通貨まで /原則固定/例外あり
米国緊急利下げの影響でスワップ金利は各社低くなっています
米ドル円積立投資目的でFX会社を選ぶポイントとしては
- スプレッドが狭い(コストが安い)
- スワップ金利が高い
- 少額から投資ができる
この3点がポイントです。
【スプレッドはSBI FXトレードか】
まず、スプレッドですが上記比較表からもわかる通りSBI FXトレードが0.20銭と現時点でパフォーマンスが高くなっています。
従来までは米ドル円スプレッド最狭戦線ではGMOクリック証券とDMMFXの0.3銭の2強だったのですが・・・
もちろん、スプレッドはどの業者も狭いのですが、0.1銭違うと1,000通貨で10円違うことになります。これがチリもつもれば年間大きなコストとなりますので、できるだけスプレッドの狭い業者を選びたいですね。
ただ、SBI FXトレードの0.20銭は1lot以下の注文の場合に限定されます。すなわち1回当たりの注文が1,000通貨以下の場合ですので、ヘビートレーダーの方にはこの恩恵はうけれないようですね。
【スワップで選ぶならGMOクリック証券か?】
次にスワップ金利を比較します。現時点ではくりっく365のGMOクリック証券が87円となっており、最も高くなっています。
10,000通貨(10,000ドル)保有していた場合の1日あたりのスワップ金利の金額です。
スワップは月ごとに変動するので、あくまで参考にはなりますが、変動も考慮して、約80円が1年間ずっと続くこと仮定すると
年間スワップ金利総額
約80円×365日=29,200円
年間で約29,200円のスワップ金利をもらえることになります。
1ドル110円と仮定すると
米ドル円FXの利回り
29,200円÷110円×10,000通貨=2.65%
年間利回りが約2%の投資になるわけです。
日本の銀行に預けていたら0.1%ももらえませんので、かなり利回りが高いですよね。
そして、何より米ドルですから、今後さらに値上がりしてくれる可能性持っています。さらに円安ドル高になると想定するのであれば早めに米ドルに投資しておきたいですよね。
ただ、次に詳しく書きますが、くりっく365の場合、最小取引通貨単位が10,000となっています。
つまり1回当たりの取引が10,000ドルごとになるというわけです。
10,000ドルとなると1,100,000円もしますので、とても資金力がない個人投資家にとっては厳しい感じですよね。そのため次の最小取引通貨単位を考慮する必要があります。
【少額からも投資ができる SBI FXトレード】
FX会社はそれぞれ取引の単位である最小取引通貨単位を設定しています。
10,000通貨ごとが主流だったのですが、1,000通貨業者も増え、中にはSBI FXトレードのように1通貨から取引ができる業者も出てきました。
米ドルにコツコツ投資するうえでは少額に投資ができることが重要になりますよね。
選ぶとするなら最低でも1,000通貨で取引ができる業者を選ぶ必要があります。
1,000通貨だと1回当たりの取引額は10万円ほどです。ちょっとボリュームはあるかなとおもいますね。少額投資家の方であれば100通貨ごとくらいがいいかもしれませんね。
といった感じで、それぞれ一長一短があるといった感じになります。
ただ、10,000通貨単位の業者は個人的にはなしで考えています。
結論:SBI FXトレードで米ドル積立運用するのがおすすめ
以上の分析・比較を勘案した結果、米ドル円積立投資用の口座としてはSBI FXトレードで運用していこうと思います。
選定の基準ですが、まず少額からコツコツ投資をしたいので知名度は高いのですがDMMFXやGMOクリック証券といった10,000通貨業者は外しました。
そして、スプレッドの狭さを考えると1.0銭の外為オンライも外しています。
一方で1通貨から取引ができるSBI FXトレードを使って100ドル~1000ドルごとに取引をしていきます。コツコツ米ドルに投資してスワップ金利を増やしたいと思っています。
そして、将来的には米ドルが120円、130円、150円、200円と値上がりしてく可能性があることが楽しみですね。
SBI FXトレードを選んだ理由
- 1ドルといった少額から投資が可能
- スプレッド0.20銭で業界トップクラス
- スワップ金利も高い
- SBIグループで安心
米ドル円コツコツ積立投資の運用ルール
やっていくうちに運用方法は柔軟に変えていくつもりですが、今のところ以下の投資手法でやっていきます。
SBI FXトレード口座の運用
- 初回入金5万円でスタート
- 0.01lot(1,00通貨~1,000通貨)ごとに取引
- まず初回に0.01lot買いポジションを保有
- ドル円が0.2円~0.5円下がるごとに0.01lot追加で買う。レバレッジは3倍以内までに抑える。
- ドル円が買ったポジションより0.5円~1円以上上がったら決済して為替差益を得る。全て決済するのもOK
- 資金に余裕ができたら5万円を追加入金(ドル安の時が望ましい)
- 以上を繰り返し少しずつポジションと利益を増やしていく
といった感じで、比較的長期保有を想定し、SBI FXトレードでは小刻みに利益を重ねていくという方法でやっていきます。
ではでは、最後まで読んでいただき誠にありがとうございます。
投資はくれぐれも自己責任でお願いいたします。
口座開設は以下よりどうぞ
SBI FXトレードで米ドル積立投資を始める
※米ドル積立FXの実践結果を書きました。
⇒FXで米ドル積立投資を1年間続けてみた結果【2018年全約定履歴公開】