★利回り30%超の外貨建て投資信託に3年前から投資した結果をご報告させていただきます。
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2015年に利回り30%超のUSリート「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」に投資
2015年「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」というものに投資をしました。
投資したときの記事はこちら
⇒年利30%超!?USリート好配当グローバルreitプレミアム・ファンドに投資してみました。
投資をした2015年の当時「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」は以下のような状態でした。
(参照元:モーニングスター)
基準価格5,819円で月々の分配金が200円
つまり、5,819円投資すれば年間で2,400円(200円×12ヶ月)の分配金を得ることができ、年間利回りは30%超えと本当にすごい投資信託だったわけです。
こんなに利回りの良いものはないと、私も投資することにしました。
その後、保有し続けた結果・・・・
その後、ずっと保有し続けました。
その結果、どうなったのか?
2018年10月「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」状況です。
(参照元:モーニングスター)
基準価格が5,819円⇒2,194円へ 62%ダウン
分配金が200円⇒30円 85%ダウン
と、大幅に減少してしまいました。
ちょっと下がりすぎなんじゃないですかね・・・。
特に分配金です。
これだけ下がるのなら、初めから言っておいてほしいものです。
分配金の推移を見てみましょう。
(参照元:モーニングスター)
2015年、投資を始めたころは200円だったのですが、その後、170円、140円、80円と、1年もたたないうちに下がりまくっています。
利回り30%超と思っていたのに・・・
しかし、まあ、利回り10%以上は維持してくれるかな。また分配金増えてくれるかな。と期待はして保有し続けました。
基準価格の推移です(2018年10月22日)
2015年からどんどん下がり、2016年に入るころにはもう3000円台となっています。
分配金も下がり、元本も下がっているので、詳しい計算が難しいですが、トータルの利回りとしてはマイナスになっているのかもしれません。
本当に怖い商品です。やはり、一体なんでこんなに利回りが高いのかがわからないものは投資しない方がよかったのかもしれません。
利回りの高いものは要注意
今後、「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」がどうなるかはわかりませんが、恐らく、このまま基準価格も下がり続けて、分配金も下がり続けて、償還されてしまうのではないでしょうか。
外貨建てのため、超円安、ハイパーインフレが来れば回復もあるでしょうけど、そこまでの回復は期待できないのではないかと思います。
やはり、こういった超高利回りのものは、長期投資には向きません。
表向きは良く見えても、この「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」のように、どんどん基準価格・分配金ともに下がっていっています。
当時は投資信託人気ランキングでもトップになるほどの人気でした。
現在の状態を見ると、多くの人が損をしてしまったのではないでしょうか。
特に、2015年の後半から投資を始めた人は、買った途端下がり出したので、損をする結果となってしまったのではないでしょうか。
私もあまりいい思いはできませんでしたが、少額に抑えておいて本当に良かったです。
やはり、ウォーレンバフェットの言う通り
「よくわからないものに投資をするな」
という言葉が身に沁みますね。
結局、胴元としては表向きはすごい商品のように見せて、購入者を増やし、手数料や管理料で稼ぐことができたので、万々歳というところでしょうか。
確かに訳の分からない商品が利回り30%超をずっと維持してくれるとは思えませんよね。
我々もいい勉強代を払ったというわけです。
その他、手を出さない方がいいのではないか?と思う投資
「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」などの、異常に高い利回りの投資信託はやはりおすすめできません。
短期的なババ抜きゲームとなってしまい、長期的に堅実に稼ぐには向いていないからです。
その他、表面的には美味しいと思う商品には手を出さない方がいいでしょう。
・ソーシャルレンディング(高利回りの銘柄)
例えば、最近話題の「ソーシャルレンディング」というものがありますよね。
これはソーシャルで一般の人から企業にお金を貸して、分配金を得るという投資の仕組みなのですが、この銘柄の中にも利回りが10%を超えるものがあります。
企業にお金を貸すという点、一応、元本は償還期に戻ってくるという点から、人気が出ていますが、これもちょっと怖いです。
分配金の金額はまず毎月保証されているわけではありませんので、USリートのように、どんどん下がっていく可能性もあるというわけです。
ソーシャルレンディングを利用して資金を調達しようとする企業は銀行から融資ができない企業とか、ある程度リスクがある企業が多いので、貸付金の貸倒リスクもあります。
特に、利回りの高い銘柄は外貨建ての銘柄など、ちょっと中身がよくわからないものも多いので注意が必要です。
これも表向きの利回りには踊らされず、しっかり調査したうえで投資をするようにしましょう。
・仮想通貨
もう、ブームが去ってしまったので、あまり関心がないかもしれませんが、一時の仮想通貨も同じように表向きは利回りが高いと思わせるものが多かったです。
特にICOで募集されているアルトコイン、草コインは、多くの人が損失を被ってしまったのではないでしょうか。
実績として10倍、20倍にもなった仮想通貨ですが、その実績を見て、投資を始めるとババを引いてしまうということです。
ビットコインが100万円を突破してから投資を始めても遅いということなんですよね。
「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」が2014年に利回り30%超の実績を出したので、それを見て、2015年に投資を初めるのと同じですよね。
現状は塩漬けコインが多くなってします。私も少し投資をしていますが、早めに損切したいなと思っていますね。
・高配当の投資信託
「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」のような短期間だけとんでもなく高い利回りの投資信託はまだまだ存在します。
もちろん、良いものもあるのでしょうけど・・・。
私個人としては投資をしないように。
するにしても短期間にとどめたいと思っています。
では、2018年10月時点の配当利回りランキングを見てみましょう。
今も利回り50%超のものまであります。本当にこの利回りが続くなら、2年で倍になりますからね。すごいものです。
では、現時点で1位で利回りが63%もある「ブラジル株式ツインα(毎月)ツインα」の価格の推移を見てみましょう。
(参照元:カブドットコム証券)
どんどんと価格は下がっています。
確かに現時点での価格と分配金であれば、利回り63%になるんでしょうけど、過去を見るからに、どんどん減価していくのではないかと思ってしまいます。
2017年からこの銘柄に投資した人はかなり利回りが下がっているのではないでしょうか。
表向きは利回り60%ですが、やはりそんな甘いものではありませんね。リスクは非常に高いですので、投資判断は慎重にならなければなりませんね。
いずれも、どんどん価格が下がっていっていますね。まるで元本を取り崩して配当しているような感じになっています。
ですので、これもおすすめできませんね。
まあ、それでも投資のタイミングをうまくすれば利益を出せることもあるのかもしれませんが・・・。
長期的に結果を出しているものに投資をしよう
では、高利回りのものに投資をするのは良くないのか?
決してそんなことはありません。
確かに、今回の「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」のように、異常に高い利回りのものには手を出さない方がいいでしょう。
ですが、しっかりと長期的に結果を出していて、その理由がわかるものであれば、投資する価値は高いと思っています。
「5~10年くらい長期的に結果を出している」
「その投資商品がなぜそれだけ高い利回りを上げているのかがわかる」
上記の点を考慮して、個人的に最も今後も投資したいものは
米ドル(USD)
です。
世界の中心、経済の中心である、米ドル、これまでも、下がる時期はあったものの、安定して価値を維持しています。
そして、米国利上げにより、金利も上がっており、金利の利回りでは2%前後まで上がってきています。
確かに、「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」等に比べると、表面的な利回りは下がるのですが、ずっと保有し続けることが可能という点でトータルのリターンが全然違います。
もちろん、米ドルだってデフォルトすることはあるかもしれませんが、それはもう、本当にどうしようもない状況なので・・・。
まあ、とにかく、「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」のような、よくわからないものに資金を充てるより、現状、最も信頼できるアメリカの通貨に資金を充てる方が賢明であるということはだれが見てもそうでしょう。
米ドルに投資する方法としてはFXです。
100ドルからでも取引ができるSBI FXトレードというFX口座を使って、100~200ドルずつコツコツ投資をして、売買を繰り返していきます。
「堅実に稼いだおすすめの投資法を紹介します。」の記事でも書いていますが、2014年から色々な投資にチャレンジした結果、この米ドル投資が安定して利益を出すことができていますね。
今後も最も資金を充てるべき投資対象なのではないかと思っています。
その他、利回りの高いものとしてはトルコリラや南アフリカランド等も上げられます。
トルコリラは利回り10%前後、南アフリカランドは5%前後あります。
ただ、トルコリラは2018年に大暴落、南アフリカランドも2016年に暴落しています。
トルコリラ円チャートです。
(トルコリラチャート:SBI証券)
南アフリカランド円チャートです。
まずトルコリラですが、2018年に暴落しています。
確かにトルコリラは金利が高いのですが、これでは塩漬けの期間が非常に長くなってしまいます。
そして、南アフリカランドも同様で、2016年に暴落しています。2018年に入り少し回復していますが、塩漬け期間は1年はありますね。
一方、ドル円であれば、下がってもそれほど大きく下がらず、またすぐに上がってきているので、小刻みに売買して利益を得ることができます。
つまり、トータルで見ると、やはり米ドルが投資の対象として優れているのではないかということです。
まあ、ドル円の場合、120円、130円くらいですべて決済してしまうでしょうから、それ以上に円安ドル高となったときに利益を得れない可能性が高いんですけどね。
そういったときには長期的に塩漬けしている南アフリカランドやトルコリラで利益を出せばいいでしょう。
ですので、メインはドル円に投資し、トルコリラや南アフリカランドは補完的に投資するのがいいのかなと思いますね。
トルコリラ投資については
⇒トルコリラFXで堅実にスワップ金利収入を稼ぐ方法を検証しました。
南アフリカランド投資については
⇒南アフリカランド円FXを2年半続けて感じたリスクとメリットについて
分配金の高い外貨建て投資信託やUSリートに投資した結果とリスクについて まとめ
以上、分配金の高い「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」に投資した結果を書きました。
まとめますと
- 2015年当時、分配金利回り30%超の「好配当グローバルreitプレミアム・ファンド」に投資
- その後、基準価格、分配金ともに下がっていき、利回りはどんどん下がる
- 投資のタイミングによっては元本割れになるほどマイナス
- 表向きの利回りに踊らされて投資をするのは良くないことがよくわかった
- 投資をするなら長く結果を出しているドル円がおすすめ
やはり、
そんな甘い商品はない
ということです。
現時点での基準価格と分配金で計算すれば利回り30%超のものはあるのですが、それはやはり表向きの利回りです。
どういう仕組みかはわかりませんが、どんどん減価していくものが多いですし、分配金も下がっていくものが多いです。
やはりよくわからないものには投資をするなということです。
我々堅持投資家は表面上の利回りに踊らされず、しっかりと長期的に結果を出している米ドル等に投資をするように心がけましょう。
以上、少しでもお役に立てれば幸いです。投資は自己責任でお願いいたします。