★FXには様々な通貨ペアがあり、その特徴もそれぞれ異なります。
一体どの通貨ペアに投資すればいいか悩んでいる方も多いかと思います。
そこで今回は投資の目的別におすすめの通貨ペアを紹介したいと思います。
目次はこちら
通貨ペアとは
本題に入る前にFX初心者の方向けに通貨ペアとは何かをご説明します。
通貨ペアとはFXで売買する二国間の通貨のペアのことを言います。
最もなじみ深いものでは米ドルと円のペアでしょう。
FXでは米ドル円(USD/JPY)と表記され1ドルを何円で買うことができるかという意味になります。
FXでは米ドル円の他にユーロ円(EUR/JPY)や豪ドル円(AUD/JPY)、ユーロドル(EUR/USD)のようなクロス通貨と呼ばれるものもあり、数多くの種類があります。
通貨ペアはそれぞれ特徴があり、トレード目的によって使い分けることが必要になってきます。
そのため、FXで稼ぐにあたり、どの通貨ペアを選択するかというのは重要な問題になってきます。
以下、トレード目的別等に分けて適した通貨ペアを紹介していきます。
スキャルピングトレードならドル円、ユーロ円がおすすめ
スキャルピングトレードをするなら流動性の高い
- ドル円(USD/JPY)
- ユーロ円(EUR/JPY)
がおすすめです。
スキャルピングトレードとは短期的に小さな値動きで何度も売買を繰り返して利益を得るトレード手法です。まさにデイトレーダーといった感じです。
スキャルピングトレーダーは1日に何度も取引をすることが想定されますので、スプレッドが狭いこと、流動性が高い通貨ペアを選ぶ必要があります。
その点、ドル円(USD/JPY)とユーロ円(EUR/JPY)は適しています。
では、主要なFX会社についてドル円とユーロ円のスペックを比較してみましょう。
FX会社名 | ドル/円 | ユーロ/円 | 最低取引通貨単位 |
SBI FXトレード | 0.27銭* | 0.49銭* | 1 |
みんなのFX | 0.2銭 | 0.4銭 | 1,000 |
GMOクリック証券 (FXネオ) | 0.3銭 | 0.5銭(原則固定) | 10,000 |
外為ジャパン | 0.3銭 | 0.6銭 | 1,000 |
インヴァスト証券 | 0.3銭 | 0.6銭 | 1,000 |
ヒロセ通商 | 0.2銭 | 0.4銭 | 1,000 |
DMM FX | 0.3銭 | 0.6銭 | 10,000 |
OANDA Japan | 0.4銭 | 0.7銭 | 1 |
JFX | 0.3銭 | 0.5銭 | 1,000 |
セントラル短資FX | 0.51銭 | 0.97銭 | 1,000 |
*ただし、取引数量によって変化
以上の通り、ドル円スプレッドは狭いところで0.3銭のところがあります。
ドル円110円と考えるとコスト負担率は0.002%ほどでほとんど考えなくてもいい水準になっています。
ユーロ円も同じく、スプレッド0.39銭~といった感じで、一日に何度も取引きすることを想定したコストになっています。
この点からもスキャルピングトレードならドル円、ユーロ円がおすすめです。
そして、スキャルピングトレードをするのであれば、FX業者は約定力・システムの安定性が必要で、取引単位も1000通貨からできた方がいいでしょう。
その点においては、SBI FXトレードやスキャルピング公認のJFXがおすすめです。
(JFXオフィシャルサイトより抜粋)
ちなみに世界的にはFX初心者の人はなじみがないかもしれませんが
- ユーロドル(EUR/USD)
が世界で最も取引されている通貨になります。
日本ではやはりドル円、ユーロ円が流動性が高く、人気となっていますね。
スプレッドの点、JFXはスキャルピング公認であるという点からも適していますね。
スイングトレードならドル円は買いのみ、売りはユーロ円がおすすめ(短~中期)
次にスイングトレーダーの場合です。
スイングトレーダーとはデイトレーダーほど短期ではなく、ポジションをとったら数日から数週間で決済するトレーダーで短~中期的なスパンで売買します。
この場合もスプレッドの狭さが重要になるのですが、ある程度の期間ポジションを保有するためスワップについても考慮したほうがいいですね。
ドル円の場合は売りポジションを持つとマイナススワップが発生してしまいますので、売りから入る場合はユーロ円でトレードしたほうがいいです。
スワップを考えると
- ドル円は買いのみ
- ユーロ円は売りのみ
がおすすめということですね。
ユーロ円は売りポジションでもほとんどの場合マイナススワップは発生せず、むしろプラススワップがもらえる業者が多いです。
ユーロ円FXの主要なFX会社のスペック一覧です。
FX会社名 | ユーロ/円 | 売りスワップ | 最低取引通貨単位 |
SBI FXトレード | 0.49銭* | -40円 | 1 |
MATSUI FX | 0.5銭 | -42円 | 1 |
みんなのFX | 0.4銭 | -50円 | 1,000 |
LIGHT FX | 0.4銭 | -50円 | 1,000 |
GMOクリック証券 (FXネオ) | 0.5銭 (原則固定) | -45円 | 10,000 |
DMM FX | 0.6銭 | -45円 | 10,000 |
インヴァスト証券 | 0.5銭 | -45円 | 1,000 |
セントラル短資FX | 0.97銭 | -55円 | 1,000 |
マネーパートナーズ | 0.7銭 | -118円 | 100 |
JFX | 0.6銭 | -55円 | 1,000 |
OANDA Japan | 0.7銭 | -117円 | 1 |
ヒロセ通商 | 0.4銭 | -55円 | 1,000 |
*ただし、取引数量によって変化
上記の通り、ユーロ円売りの場合、スワップはマイナスにはならず、スワップ金利が発生する業者が多いです。
つまり、円高の準備をしながらも、スワップ金利をもらうことができるというわけですね。
めんどくさいから米ドルだけでいいというのもありですが、やはりユーロ円売りもいれておきたいです。
僅かな金額かもしれませんが、コツコツ積み重なると馬鹿にならない金額になりますので、本気で稼ぎたいならしっかりと使い分けることが必要ですね。
私自身もドル円買い、ユーロ円売りはメインにして利益をあげています。「FX両建ては「ドル円買いとユーロ円売り戦法」の方がおすすめできる。」の記事でも書いていますが、いわゆる両建てのような感じとなっています。
おすすめのFX口座はSBI FXトレードです。
1ドル、1ユーロから取引ができますし、スプレッドも狭く、スワップも高いので、私も重宝しています。
スワップも取りたいのなら米ドル、豪ドル、NZドル(中~長期保有)
次はスワップと為替差益の両方をとりたい方におすすめの通貨ペアです。
- 米ドル円(USD/JPY)
- 豪ドル円(AUD/JPY)
- NZドル円(NZD/JPY)
です。
※2020年現在、オセアニア通貨の金利は下がっておりスワップ投資としての魅力は下がっています。
米ドル、オーストラリアドル、ニュージーランドドルは両通貨とも経済情勢が安定している割にスワップ金利が高いことで人気の高い通貨ペアとなっています。
ただ、低金利政策によりオセアニア通貨はスワップの妙味が薄れてきているのは事実です。
まず豪ドル円について各社スワップ金利を見てみましょう。
FX会社名 | スワップ | スプレッド | 最小取引通貨単位 |
ヒロセ通商 | 2円 | 0.6銭 | 1,000 |
GMOクリック証券 (くりっく365) | 2円 | 0.7~1銭(変動) | 10,000 |
SBI FXトレード | 1円 | 0.69銭* | 1 |
セントラル短資FX | 2円 | 1.13銭(変動) | 1,000 |
FXプライム byGMO | 2円 | 0.7銭 (原則固定) | 10,000 |
インヴァスト証券 | 5円 | 0.9銭 | 1,000 |
外為オンライン | 2円 | 3.0銭 | 10,000 |
外為ジャパン | 2円 | 0.7銭 | 1,000 |
DMM FX | 2円 | 0.7銭 | 10,000 |
みんなのFX | 2円 | 0.6銭 | 1,000 |
*ただし、取引数量によって変化
スワップは10,000通貨あたり20円近く出ています。
豪ドルが80円前後ですので、単純に年間の利回りを換算すると1%に満たないほどでしょうか。
次にNZドル円の各社のスワップ金利の金額を見ていきましょう。
FX会社名 | スワップ | スプレッド | 最小取引通貨単位 |
ヒロセ通商 | 3円 | 0.8銭 | 1,000 |
GMOクリック証券 | 3円 | 1.7銭~(変動) | 10,000 |
SBI FXトレード | 1円 | 1.19銭* | 1 |
インヴァスト証券 | 1円 | 1.7銭 | 1,000 |
みんなのFX | 3円 | 1.0銭 | 1,000 |
GMOクリック証券 | 3円 | 1.2銭 (原則固定) | 10,000 |
セントラル短資FX | 1円 | 4.0銭 | 1,000 |
DMM FX | 3円 | 1.5銭 | 10,000 |
外為ジャパン | 3円 | 1.5銭 | 1,000 |
外為オンライン | 1円 | 6.0銭 | 10,000 |
*ただし、取引数量によって変化
こちらは高くてスワップが35円前後となっています。
NZドル円の価格は現在75~80円ほどですので、年間利回りに換算すると1%前後といった感ですかね。為替やスワップは変動しますので、参考数値にとどめておいてください。
いずれもスワップが高く、スプレッドが狭いのはヒロセ通商になりますね。
また、SBI FXトレードも劣らず高い水準です。
ヒロセ通商ですと1,000通貨からの取引となりますので、資金力がない個人投資家、初心者の人はこちらもSBI FXトレードで取引するのをおすすめします。
一方、スプレッドはドル円やユーロ円と比べると大きいので、短期売買にはあまり適していませんね。
しかし、豪ドルやNZドルは利下げの影響もあり、以前ほど、スワップ投資には向かない通貨ペアとなってきています。
一方、米ドル円はスワップ投資としての魅力も上がってきています。
利上げでスワップ金利も高くなっている米ドル円(USD/JPY)について各社のスワップ金をみてみましょう。
FX会社名 | スプレッド | スワップ | 最低取引通貨単位 |
MATSUIFX | 0.2銭~0.9銭 | 190円 | 1 |
SBI FXトレード | 0.09銭* | 180円 | 1 |
LIGHT FX | 0.2銭 | 200円 | 1,000 |
みんなのFX | 0.2銭 | 200円 | 1,000 |
GMOクリック証券 (くりっく365) | 変動 | 180円 | 10,000 |
マネーパートナーズ | 0.0銭 | 90円 | 100 |
GMOクリック証券 | 0.3銭 (原則固定) | 200円 | 10,000 |
DMM FX | 0.2銭 | 180円 | 10,000 |
インヴァスト証券 | 0.3銭 | 140円 | 1,000 |
外為オンライン | 1.0銭 | 140円 | 1,000 |
JFX | 0.2銭 | 200円 | 1,000 |
ヒロセ通商 | 0.2銭 | 200円 | 1,000 |
*1000通貨まで /原則固定/例外あり
米国緊急利下げの影響でスワップ金利は各社低くなっています
こちらもなかなかスワップの金額が高くなっています。
1日1lotあたり60~70円ものスワップが出ており、豪ドルやNZドルよりも利回りが高くなりつつあります。
しかも、米国経済はどんどん成長していっていますので、ドル高の恩恵も受けれるということで、スワップ投資をするにしても、ドル円は外せない通貨ペアといえますね。
米ドル円もおすすめのFX口座はSBI FXトレードです。
スワップもかなり高く70円前後を出せていますし、スプレッドも0.27銭と、他社より優れています。
1ドルからトレードができますので、100~200ドルずつ、コツコツ積立投資をすることも可能です。
スワップ金利の高さだけでいくと、GMOクリック証券(くりっく365)が高いのですが、10,000ドル単位の取引になりますので、資金力がない場合はハイレバレッジ投資となり、特に初心者にはおすすめできませんね。
リスクは高いが高スワップ狙いなら南アフリカランド、トルコリラも(塩漬け覚悟)
豪ドル円やNZドル円は確かにスワップが付くのですが、年利回り想定が2~3%とちょっと物足りなくなっています。
そこで、リスクは高くなるのですが、さらに高スワップの通貨ペアもあります。
南アフリカランド円とトルコリラ円です。
まずは南アフリカランド円のスワップを見てみましょう。
FX会社名 | スワップ | スプレッド | 最小取引通貨単位 |
LIGHT FX | 101円 | 0.8銭 | 1,000 |
ヒロセ通商 | 90円 | 0.8銭 | 1,000 |
JFX | 90円 | 1.0銭 | 1,000 |
みんなのFX | 81円 | 0.9銭 | 1,000 |
SBI FXトレード | 80円 | 0.99銭* | 1 |
GMOクリック証券 (FXネオ) | 60円 | 1.0銭 (原則固定) | 100,000 |
GMOクリック証券 (くりっく365) | 60円 | 0.96銭(変動) | 100,000 |
外為ジャパン | 50円 | 1.4銭 | 1,000 |
DMM FX | 50円 | 1.4銭 | 10,000 |
外為オンライン | 60円 | 15銭 | 10,000 |
セントラル短資FX | 10円 | 1.9銭 | 10,000 |
*ただし、取引数量によって変化
高いところでスワップは100,000通貨あたりで130~150円にもなります。
ランドを8円で想定すると利回りは5~6%とかなり高くなっています。
しかし、急激な暴落が起こります。
2016年には6.2円まで大きく下がりましたし、スワップが高い分、リスクも高い通貨となっています。
参考:南アフリカランド円FXを2年半続けて感じたリスクとメリットについて
次にトルコリラ円です。
FX会社名 | スワップ | スプレッド | 最小取引通貨単位 |
GMOクリック証券 (くりっく365) | 21円 | 5~7銭(変動制) | 10,000 |
みんなのFX | 25円 | 1.6銭 | 1,000 |
LIGHT FX | 25円 | 1.6銭 | 1,000 |
SBI FXトレード | 19円 | 1.89銭* | 1 |
セントラル短資FX | 2円 | 8銭~18銭 | 10,000 |
インヴァスト証券 | 5円 | 1.5銭 | 1,000 |
ヒロセ通商 | 18円 | 1.6銭 | 1,000 |
GMOクリック証券 (FXネオ) | 21円 | 1.9銭 (原則固定の適用対象外) | 10,000 |
サクソバンク証券 | 18円 | 平均1.9銭 | 5,000 |
FXプライム byGMO | 13円 | 4.8銭(原則固定) (1,000通貨は手数料30円発生) | 1,000 |
OANDA Japan | 10円 | 12.2銭 | 1 |
*ただし、取引数量によって変化
トルコリラ円のスワップですが、10,000通貨あたりで60円前後と高くなっています。
現在トルコリラが18円ほどですので、年間利回り相当は10%を超えてきます。
ただ、こちらも下落しやすいハイリスク通貨となっています。
特に今は米国との関係悪化で史上最安値まで暴落しました。
スワップ狙いで長期保有していると、それ以上の損失を食らってしまいます。
トルコリラ等のリスクの高い投資するのであればレバレッジをかけずに望みたいですね。
米ドル円と違い、スプレッドも広めなので、短期トレードには向いていないでしょう。
ちなみにトルコリラだと約30lot(30,000リラ)ほど保有すれば月1万円ほどのスワップ収入が得られます。リスクが高い分、やはり、スワップも大きい通貨と感じています。
私自身もトルコリラには投資していますので、詳しい投資法「トルコリラFXで堅実にスワップ金利収入を稼ぐ方法を検証しました。」の記事を参考にしてください。
ただ、スワップ金利が高いからといって、毎月定額積立投資をしても勝率は低いでしょう。
私自身、「トルコリラをFXで3年半投資し続けて実感したリスクと本当の利回り」でも書いていますが、投資のタイミングを間違えれば、スワップ金利がいくら高くてもトータルの利回りは4年かけてもマイナスとなってしまいますので。
トルコリラに投資をするのは上級者の方に限ります。
そして、FX口座ですが、南アフリカランド、トルコリラともにスワップの高さで選ぶならみんなのFXがおすすめですね。
ただ、1,000通貨からしか取引ができないので少額からコツコツスワップ投資をしたい場合は1通貨から投資ができるSBI FXトレードがおすすめですね。
メキシコペソも人気が高まりつつある
トルコリラ、南アフリカランドと並び、2018年からFX市場が整備されてきているメキシコペソも人気が高まってきています。
メキシコペソも政策金利7%~8.25%となっており、トルコリラ、南アフリカランドに匹敵するほどのスワップ金利があり、スワップ投資かの間で評判です。
では、メキシコペソ円についてFX会社スワップ金利比較表を見てみましょう。
【メキシコペソ円】
FX会社名 | スワップ | スプレッド | 最小取引通貨単位 |
LIGHT FX | 271円 | 0.18銭 | 1.000 |
みんなのFX | 251円 | 0.3銭 | 1.000 |
ヒロセ通商 | 250円 | 0.3銭 | 10,000 |
JFX | 250円 | 0.3銭 | 10,000 |
GMOクリック証券 (くりっく365) | 150円 | 平均0.604銭 (変動) | 100,000 |
サクソバンク証券 | 160円 | 平均22銭 (変動) | 5,000 |
マネーパートナーズ | 130円 | 1.0銭 (*2) | 1,000 |
外為オンライン | 160円 | 6.0銭 | 1,000 |
アイネット証券 | 130円 | 7.0銭 | 10,000 |
新生銀行 | 130円 | 1.0銭 | 10,000 |
SBI FXトレード | 130円 | 0.70銭 | 1 |
楽天FX | 130円 | 0.50銭 | 1,000 |
スワップポイントは100,000通貨あたりの金額
(*1) 10,000通貨未満の取引は手数料片道3銭発生
(*2)コアタイム(10:00から28:00)で原則固定
メキシコペソ円のスワップ金利も高く、100,000ペソあたりで150円前後となっています。
メキシコペソが5~6円ほどですので、利回りは8%~10%とトルコリラには劣りますが、南アフリカランド以上のパフォーマンスがあります。
チャートを見てみましょう。
こちらもやはり急落リスクは高く、2015年の8.7円から、2016年には4.8円と暴落しています。
チャートの形としては南アフリカランドに近い感じですね。
ただ、南アフリカランドよりスワップ金利が高いということ、米国と隣接しており、米国との関係が改善されれば、成長の可能性が高いことから、個人的には投資の価値は高いと判断しています。
いずれにしても、リスクは高いので、FX初心者の人は手を出さない方がいいでしょうね。投資をするにしてもレバレッジはかけない方がいいでしょう。
メキシコペソ円を取引するならFX口座はセントラル短資とみんなのFXがおすすめですね。スワップ金利の高さが他社を圧倒しています。1,000通貨から取引ができるのも助かりますね。
メキシコペソスワップ投資は「メキシコペソFXをスワップ金利狙いで始めてみました【リスクを低くコツコツ投資】」で書いていますのでご覧になってください。
初心者におすすめの通貨ペアとは?
次にFX初心者におすすめの通貨ペアについて考えてみましょう。
それはやはり、ドル円、ユーロ円ですね。
ショートポジション(売り)を長期でとらないなら、ドル円がいいでしょう。
馴染みもあり、一番わかりやすいと思います。トレンドが出やすい通貨ペアですね。
一方、急落リスクの高い、トルコリラ、メキシコペソ、南アフリカランド、英ポンドなどはFX初心者は手を出してはいけない通貨ペアでしょう。
ですが、FX初心者はどの通貨ペアを選ぶか?ということよりも大事なことがあります。
それが「最小取引通貨単位」です。
FX初心者の人は最小取引通貨単位が小さいFX口座を選ぶことを重視すべきです。
最小取引通貨単位とは1回あたりの取引単位のことで、多くの会社は10,000通貨からとなっています。
10,000通貨となると10,000ドルですので、1回あたり1,000,0000円以上の規模の取引をすることになります。
レバレッジも高くなってしまい、FX初心者であれば相当センスがないとすぐにお金を溶かしてしまうことになってしまいます。
ですので、最小取引通貨単位が小さい会社を選ぶ必要があります。
FX会社名 | 最低取引通貨単位 | ドル/円 スプレッド | ユーロ/円 スプレッド | 豪ドル/円 スプレッド |
SBI FXトレード | 1 | 0.17銭* | 0.39銭* | 0.69銭* |
MATSUI FX | 1 | 0.2銭 | 0.5銭 | 0.7銭 |
OANDA Japan | 1 | 0.4銭 | 0.7銭 | - |
みんなのFX | 1,000 | 0.2銭 | 0.4銭 | 0.6銭 |
LIGHT FX | 1,000 | 0.2銭 | 0.4銭 | 0.6銭 |
外為ジャパン | 1,000 | 0.3銭 | 0.5銭 | 0.7銭 |
DMM FX | 10,000 | 0.3銭 | 0.5銭 | 0.7銭 |
JFX | 1,000 | 0.3銭 | 0.5銭 | 0.7銭 |
ヒロセ通商 | 1,000 | 0.2銭 | 0.4銭 | 0.6銭 |
インヴァスト証券 | 1,000 | 0.3銭 | 0.6銭 | 0.7銭 |
セントラル短資FX | 1,000 | 0.3銭 | 0.5銭 | 0.8銭 |
GMOクリック証券 (FXネオ) | 10,000 | 0.3銭 (原則固定) | 0.5銭 (原則固定) | 0.7銭 (原則固定) |
GMOクリック証券 (くりっく365) | 10,000 | 変動 | 変動 | 変動 |
*ただし、取引数量によって変化
FX会社の中にはSBI FXトレードのように1通貨からも取引ができる口座があります。
FX初心者はまずは1通貨といった少額から取引ができる口座を選んでFXに慣れていってもらうのがいいのではないでしょうか。
FXで専業トレーダーを目指している人におすすめの通貨
デイトレーダー、専業トレーダーの人もほとんどが
- ドル円(USD/JPY)
- ユーロドル(EUR/USD)
- ユーロ円(EUR/JPY)
がメインになります。
専業トレーダーの人は比較的短期間で売買を繰り返す人が多く、そのため、流動性があり、
マイナー通貨は必要か?
その他、ここで紹介した通貨ペアの他にも数多くの通貨ペアがあります。
英ポンドや中国人民元、メキシコペソ、香港ドルやカナダドル、ノルウェークローネやブラジルレアル等々。業者によっては様々なマイナー通貨ペアが用意されています。
ただ、マイナー通貨ペアは需要が少なく、流動性も低いため、スプレッドが大きく広がりやすいこと、どんなリスクがあるかわかりませんので、相当の自信と根拠がない限りは手を出さない方が賢明でしょう。
それぞれの通貨ペアには相関関係がありますので、そのマイナー通貨ペアでしか稼げないようなことはめったにありません。
「ドル・ユーロ・円」を基軸に通貨ペアを選んでもらえればいいかと思います。
結論:どの通貨ペアがおすすめか?かんべえ流FX戦略について
では、結局、どの通貨ペアがおすすめなのか?どの通貨ペアから始めればいいのか?
初心者の人も上級者の人も
米ドル円(USD/JPY)
これは外せません。
やはり、世界の基軸通貨で、暴落リスクも低く、流動性も高く、金利も高く、安定していますので、短期トレードにしても中長期トレードにしても、ドル円はメインに投資するのがおすすめです。
スワップ投資の点からも米ドル円は外せませんね。
確かに南アフリカランドやトルコリラと比較すると、スワップ金利の金額は下がるのですが、ドルは新興国通貨と違い、暴落リスクが低いです。
ですので、米ドル円FXは塩漬けにならず、上がったら売り、下がったら買ってスワップも得るということがしやすいです。
南アフリカランドやトルコリラはスワップの金額は大きいのですが、レバレッジを低くしていても、暴落してしまうと、塩漬けしなければなりません。
その間、利益を得ることができず、決済できるのが1年以上先になってしまうというリスクがあります。
新興国通貨が塩漬けになっている間もドル円は110円~114円あたりをいったりきたりしており、その間に決済利益も得ることができるという点を考慮すると、ドル円が一番パフォーマンスが高いと、私は考えています。
ですので、ドル円に最も多く投資資金を充てます。
そして、次にユーロ円です。
これは「ユーロ円売りFXは円高に備えた投資として正解でした。」でも書いていますが、ユーロ円の売りは円高対策にもなります。
しかも、スワップもプラスですので、円高・株安対策をしながら、スワップもわずかながら得ることができます。
ユーロ円売りも入れておくことで、突発的な経済ネガティブニュースで円高になったときに利益を得ることができるというわけです。
ドル円に充てる資金の割合が50%とするとユーロ円は30%くらいですかね。
そして、残りを長期的にスワップを稼ぐために南アフリカランドやトルコリラに充てます。
これは塩漬け覚悟でレバレッジ1倍台で長期的に保有するというわけです。
ドル円は120円を超えてきたら、ほとんど決済してしまう予定ですが、それ以上にどんどん円安になる可能性もあるわけです。
そんなとき、リスクの高い南アフリカランドやトルコリラの含み損が解消し、利益が出てくるでしょう。スワップもたまっているのでかなり稼げるはずです。
しかし、これは塩漬け覚悟、南アフリカランドも2016年には6円まで下落しましたし、トルコリラも16円までに下がり、しばらく停滞しています。
こういったリスクは覚悟しておかなければなりません。
その点からも資金の配分は20%~30%ほどに抑えています。
結論として、各通貨ペアの資金配分の目安は
- 米ドル円:50~60%
- ユーロ円(売り):20~30%
- 南アフリカランド・トルコリラ:10~30%
といった感じで投資するのが良いかなと判断して、投資を続けています。
そして、FX初心者の方は少額からも投資ができるSBI FXトレードで始めることをおすすめします。
1通貨から投資ができるので、例えば100ドルずつ売買することも可能です。
FXは1,000通貨単位のFX業者がほとんどなのですが、1,000ドルだと1回当たりの取引額が10万円を超えてきますので、個人投資家にとってはちょっとやりにくいでしょう。
FXでおすすめの通貨ペアはどこか?特徴と選び方 まとめ
以上、FXでのおすすめの通貨ペアはどこなのかトレード目的別を中心に検証してみました。
まとまると…
- スキャルピングトレーダーは米ドル円、ユーロ円で約定力・システムの安定性が高い口座を選ぶ
- スイングトレーダーは米ドル円は買いでユーロ円は売りでマイナススワップを発生させないようにする
- スワップも得たいなら米ドル円、豪ドル円、NZドル円も。
- スワップの高さに特化したいのなら南アフリカランド円、トルコリラ円
- FX初心者は米ドル円がおすすめだが少額取引ができるところからスタートする
- マイナー通貨ペアは気にしなくていい
- 結論:ドル円は外せない
以上のような結果となりました。
やはりドル円(USD/JPY)は外せません。
短期トレードでも中・長期トレードでもおすすめの通貨です。
特に最近は利上げの影響もあり、スワップ金利も高くなっています。
リスクの低さの割にスワップ金利が高いので、狙い目の通貨ペアといえるでしょう。
以上、少しでもお役に立てれば幸いです。投資は自己責任でお願いいたします。